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合格を左右するのが記述式
行政書士試験において大きな配点を占める記述式問題。300点満点中の60点という配点なので、出来次第で合否が決まると言っても過言ではない。
平成18年から試験制度が大きく変わった行政書士試験であるが、新試験制度になってからは合格率が上下している傾向が見受けられる。
【参考】過去数年間の合格率
平成26年度 8.27%
平成27年度 13.10%
平成28年度 9.95%
平成29年度 15.72%
平成30年度 12.70%
令和01年度 11.50%
令和02年度 10.70%
令和03年度 ?
この記述式問題であるが、出題者の意図を把握し、適切な判例知識等を引出し40字前後で答案にする必要がある。採点基準は公開されておらず、このため合格ラインを突破しているか分からない。
記述式の無料採点を実施するスクールまとめ
前置きが長くなった。この記述式採点を無料で行う大手スクールを紹介したい。受験生の方のなかには解答速報の模範解答を元に、ご自分で採点を行う方もいらっしゃるだろう。
しかし過去の試験情報が蓄積された大手スクールによる無料採点である。これを利用しない手はない。
アガルート行政書士講座
林裕太先生(元資格の大原・行政書士講座)など実力派講師陣による講義が特長のアガルート行政書士講座。アガルートでは、先着150名様限定で記述式答案の無料採点を行う。しかも林裕太先生による採点だ。
林講師・相賀講師の再現記述添削サービス【限定150通】
林裕太講師・相賀真理子講師が採点し,コメントを付して返信いたします。
ご返送につきましては11月末を予定しております。
なお、採点基準は林裕太先生ら独自のものであり、試験を実施する行政書士試験研究センターの採点基準と一致するとは限らない。
もっとも、林裕太先生は行政書士試験の指導実績が豊富で、しかも記述式の問題集まで執筆している。したがって、その採点基準は注目に値するだろう。合格ライン付近の受験生の方におすすめと言える。
▲無料で記述式の採点(人数限定)で実施するアガルート行政書士講座(画像は解答速報ページから)
【動画解説】「講師4人による全体総評・後半【法令多肢・一般知識・記述】|アガルート行政書士講座」
フォーサイト行政書士講座
フォーサイト行政書士講座では「自己採点サービス」を期間限定で実施している。
この「自己採点サービス」内で、記述式の採点基準(キーワード)と予想配点が記載されており、得点予想をしたい受験生の方におすすめ。

▲記述式の採点基準と予想配点が掲載されている(画像はフォーサイト行政書士講座から。なお予想配点はモザイクをかけています)
記述式試験講評
フォーサイトでは、記述式の試験講評も掲載している。
記述式については、例年通り問題45、問題46の2問が出題されました。
まず、問題45についてですが、債権譲渡の出題となっています。こちらは、条文知識で対応が可能な問題です。次に、問題46ですが、(この他の記述式については、公式サイトでご確認いただきたい)
LEC東京リーガルマインド
資格指導の大手であるLEC東京リーガルマインドでは、無料成績診断サービスの一環として、40字記述式採点を行う予定。
LECは記述も採点! 2021年11月14日(日)18時~登録受付開始!
あなたの答案を無料で成績診断いたします!合格発表よりも前に、ご自身の成績と他の受験生の解答状況を確認するためにも、ぜひご利用ください。
※採点はLECの見解によるものです。合否を保証するものではありません。成績診断スケジュール
(続きはLECサイトで)
引用「無料成績診断 - LEC行政書士講座」
▲無料成績診断の一環として、今年も記述式の無料採点を実施!(画像は平成29年度LEC行政書士講座「無料成績診断」ページから)
TAC行政書士講座
資格の学校TAC・行政書士講座でも40字記述式問題の採点を行う。
こちらは解答速報内ページにある本試験無料採点サービス「本試験データリサーチ」から入力するもので、記述式問題も含め全ての解答を入力すると、後日成績結果を提供する。
なお締め切り期限が設定されているので、利用を考えている受験生の方は注意をして頂きたい。TAC本試験データリサーチはこちら
記述式も採点!無料Web採点サービス実施
『本試験データリサーチ』
(中略)
解答入力画面より、設問ごとの解答を入力してください。記述式の解答につきましても画面上で入力してください。記述式の解答は、45文字以内で、改行は使用しないでください。出典:TAC解答速報ページ
▲40字記述式採点も無料で実施。TACの本試験データリサーチ(画像は平成29年度に実施された解答速報ページから)
辰巳法律研究所・行政書士講座の記述式講評動画
辰巳法律研究所では、山田講師(元伊藤塾)、竹内講師(元伊藤塾)による記述式分析動画を公開している。
【動画】「2021行政書士本試験 記述式 速報」
講師の分析も参考に
各スクールの分析とは別に、講師が個別に分析記事を掲載している。所属するスクールの公式見解と一致するわけではないが、指導経験豊富な実力派講師による分析。こちらも併せて参考にされるといいだろう。
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行政書士講師ブログ | 試験部
行政書士講座の講師のブログの新着記事です。
shikaku-pass.net
択一を含めた全体の無料成績診断も重要!
ここまで40字記述式問題の無料採点サービスを実施する大手スクールについて紹介させて頂いた。確かに記述式問題は300点満点中の60点の配点と、行政書士試験の合格を目指す上で大きなウエイトを占める。
もっとも最終合格には配点の大部分を占める「法令科目」、そして足切りもある「一般知識」と他の科目も総合して合格可能性を判断する必要がある。

これにはLECやTAC、資格の大原などで実施されている無料成績診断サービスをフル活用したい。この無料成績診断サービスについては、下の記事を参考にされると良いだろう。
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【解答速報】2021行政書士試験、講評・無料成績診断・本試験分析会・動画解説まとめ
2021年11月14日(日)に実施された令和3年度行政書士試験の解答速報です。 各試験対策スクールでは解答速報の公開の他、解答速報会ライブ、無料成績診断サービス、講評の公開など、受験された方のフォロー ...
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また今回の行政書士試験の難易度など講評については、各スクールの解答速報はもちろんのこと、講師の方が自身のブログで独自の見解を述べていることがある。
これについては、LECや伊藤塾、アガルート、東京法経学院など大手スクールの講師陣による行政書士講師ブログを参考にされることをおすすめしたい。
また行政書士試験では難問奇問の類が出題されることがある。平成28年度本試験ならば、記述式問題の民法で、ノーマークに近い親族分野の「財産分与」が出題された。
そこで2020年度記述式問題の難易度・出題傾向など詳細については、今後の各スクールの分析に注目して頂きたい。
(画像はイメージです。)