2022年10月16日(日)に行われた令和4年度宅建試験(宅地建物取引士試験)の解答速報・無料成績診断・動画解説などのまとめです。
割れ問37の正解は?LECの実力派講師がズバリ解説!
権利関係や法令上の制限などで難易度が高かった令和4年度試験。そして割れ問として解答が分かれている問37。
LEC宅建講座の実力派講師・久保田充秋先生の解説が参考になります。
そこで、問の37の割れ問ですが、1と2で解答がわかれていますが
33条関係の広告開始時期の制限の解釈運用の考え方(3)
建築確認の申請を受けた後に、変更の確認を申請した場合又は申請を予定している場において、当初の確認の内容で広告を行う場合には、変更の確認を受ける予定である旨を広告中に表示すべきであり、その場合に、変更の確認の内容を併せて広告することは差支えないと考えられる、とあります。
よって、正解肢は2と考えられます
引用「宅建本試験、大変お疲れ様でした。 | 宅建 久保田塾」
同じくLEC宅建講座のカリスマ講師・水野健先生は次のように分析されています。
○宅建業法
個数問題は5問で例年と変わりませんが
個数問題の中にも難しい知識があり難問も見受けられました。
問30
問37
問40
特に37のアは消費者保護である宅建業法の趣旨を考えたら変更でも確認まではまずいだろー
と考えるのが普通で×と思われた方は多いと思います。
(資格の学校も最初×ということで解答発表してましたくらいですから)
ただ、解釈運用の考え方でできるという扱いなのでここが根拠です。
引用「2022年の本試験を終えて | 水野健の宅建・合格魂!養成ブログ」
この他、大手予備校の実力派講師による分析は、宅建講師ブログを参考にされるといいでしょう。
大手スクールによる解答速報
スクールにより解答速報の公開の他、解答速報会や分析動画の公開など関連コンテンツを用意。今回の宅建試験の難易度・合格ライン予想・出題傾向、割れ問の分析等に参考にしてください。
アガルート宅建講座
アガルートでは、元大手スクール講師の林裕太先生、工藤美香先生らによる動画解説を試験日当日の18 :30より順次公開。正解番号、難易度分析、予想合格ラインの発表など盛りだくさんです。
フォーサイト宅建講座
フォーサイトでは2022年10月16日(日)に「解答速報」を公開します。また「講評」および「解説動画」の公開も。講評では各科目の難易度や、予想合格ラインに注目です。
LEC宅建士講座
LEC宅建士講座では、2022年10月16日(日)17:00から順次、解答速報を公開する予定です。またLEC宅建士講座でも本試験終了後の16:30から解答速報会を実施。この解答速報会はYouTubeによるライブ配信が予定されています。
資格の大原
資格の大原・宅建士講座では、試験日当日の2022年10月16日(日)19:00から解答速報を公開する予定です。また大原では「本試験採点サービス」「問題・解答解説 閲覧サービス」「合格ライン予想会」などの関連イベントも無料で実施します。
生涯学習のユーキャン
宅建士試験対策講座を開講する生涯学習のユーキャンでも解答速報を公開する予定です。解答速報は正解番号が判明した問題から公表します。なお解答速報の更新状況はユーキャンの解答速報ツイッターでもお知らせする予定です。
クレアール宅建講座、人気書籍「非常識合格法」のプレゼントも
通信講座のクレアールでも解答速報を公開します。公開は10月16日(日)19時を予定しています。また氷見敏明クレアール講師による本試験分析会動画配信は10月下旬に公開します。
なお、クレアール宅建講座では人気書籍「宅建士非常識合格法
」書籍をプレゼントしています(先着100名さま)
資格の大栄
資格の大栄では、試験日当日の2022年10月16日に宅建試験の解答速報を公開します(公開時間は未定)。大栄・解答速報はこちら
日建学院宅建講座
日建学院の解答速報は、試験日当日の2022年10月16日(日)17:30頃から公開する予定です。なお日建学院では解答速報と共に、「予想合格ライン」と「本試験講評(総評)」を同時に公開します。いち早く予想合格を参考にしたい受験生の方におすすめです。日建学院の解答速報はこちら
TAC宅建士講座
TAC宅建士講座では試験日当日の2022年10月16日(日)16:30から解答速報を公開する予定です。また17:30からは、解答速報会イベントを実施。この解答速報会の模様はネットでの同時配信も。TAC解答速報はこちら
住宅新報社
「パーフェクト宅建シリーズ」でお馴染みの住宅新報社の解答速報。公開時間は未定です。なお、住宅新報社が発行する新聞紙「宅建試験 解答速報号(有料)」も発行予定。2022年度宅建士試験の解説を知りたい受験生の方におすすめです。住宅新報社・解答速報はこちら
(画像はイメージです。)
無料成績診断サービス
宅建試験を受験された方におすすめなのが、無料成績診断サービスです。
大手スクールを中心に実施される無料成績診断サービスですが、参加者間の順位・予想得点・合格ラインなどの各種データが提供される予定です。なお締切期限に注意してください。
LEC宅建士講座
LEC宅建士講座で無料実施されるのが、「無料成績診断」です。こちらも試験終了後から登録受付を開始します。なお締切期限に注意してください。試験結果の閲覧期間など詳細な実施要項については、LEC解答速報ページで御確認ください。
資格の大原
資格の大原では「本試験採点サービス」を実施。この本試験採点サービスで集計されたデータから、「収集した解答データをもとに合格ライン予想を行いますのでぜひ、ご利用ください(大原サイトより)」とあるように予想合格ラインが分かります。

資格の大原の予想合格ラインの35点±1です(2022年10月25日現在)
関連記事 宅建試験無料成績診断、ボーダーラインの予想に【TAC・LEC・大原まとめ】(各スクールの実施時間などを掲載。)
TAC宅建士講座
資格の学校TACでは、「本試験データリサーチ」を実施する予定です。この「本試験データリサーチ」とは「インターネットを活用して日本全国の受験生から解答データを収集し、より精度の高い得点分析結果を提供する、TAC独自の画期的な解答分析サービス(TACサイトより引用)」です。
相対評価で合格基準(合格ライン)が決まる宅建士試験では、ご自分の予想得点に加えデータ分析が重要になります。そんな試験得点データの分析におすすめの無料サービスです。TAC「本試験データリサーチ」はこちら
講評(大手スクール・講師によるもの)
フォーサイト宅建講座の講評
試験講評
令和4年10月16日(日)に、令和4年度宅地建物取引士資格試験が実施されました。受験されたみなさま、お疲れさまでした。今回の試験について、全体的な難易度は、「標準レベル」という印象でした。
例年通り、権利関係については最低限の得点をし、宅建業法、法令上の制限、その他の法令でいかに得点できるかがポイントといえます。
宅建業法について
【出題数】
*例年通り、50問中20問(問26から問45)【出題内容の分析】
*全体としては「標準」レベルの問題でした。
*まんべんなく広範囲からの出題がなされ、過去問レベル、基本的な知識で解ける問題でした。例年の特徴通り、宅建業法での高得点が合格へのカギということができます。(中略)
合格ライン(予想)
35点±1
引用「フォーサイト「令和4年度講評」ページ」
(法令上の制限、その他の法令、権利関係の難易度や出題傾向、合格ライン予想については、フォーサイト講評ページで御確認ください)
日建学院の講評(2022年10月16日現在のもの)
総評
今年度の宅建試験について、全体的な難易度は、昨年の10月試験よりやや易しかったといえる。権利関係は、昨年の10月試験と比較して、難易度は同程度でやや難しかったといえる。
昨年出題された個数問題は、今年も1問出題された。
また、組合せ問題も1問出題された。
問1では、判決文問題という特徴のある形式の問題が今年も出題された。
問3では、今年の改正の目玉である成年年齢について出題があった。
問9では、辞任をテーマとした特徴的な問題が出題された。
問6『賃貸借と使用貸借』、問8『賃貸借と地上権』では、1問で2問分出題される比較形式の問題が、合計2問も出題された。
いわゆるマイナー項目からは、問5『期間』、問7『失踪宣告』から、合計2問も出題があった。
また、マイナー項目の出題が多かった影響からか、『意思表示』や『代理』『不法行為』など、重要項目ではあるが、出題されなかった項目が今年も多かった。
全体として解きづらい問題も一部出題されたが、得点できる問題も出題されたといえる。引用「日建学院|令和4年 本試験解答速報」
https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/housing/road/kaisoku/index.aspx
分析動画(講評動画)
試験終了後には各スクールから解答速報が公開されますが、合格に向けて正解すべき問題などは分かります。これに役立つのが分析動画です。
また今回の試験の難易度、出題傾向の分析にも役立つでしょう。そこでフィードバックにおすすめの分析動画(講評動画)を紹介します。
フォーサイト宅建講座
フォーサイトは試験日当日に解説動画を公開します。速報版の合格ラインは35点±1(2022年10月16日20時現在)です。
「2022年度宅地建物取引士『解答速報&試験解説』」
LEC宅建士講座
LEC宅建講座で試験日夕方に実施される「2022宅建士試験 解答速報会ライブ」。LECの人気講師陣が分析。約1時間の収録内容です。

予想合格ラインは36±1点です(2022年10月16日時点)
アガルート宅建講座の総評動画&林裕太先生、工藤美香先生の合格ライン予想
本試験当日の18:30から令和4年度宅建試験の総評(講評動画)が公開されます。
そして21時30分からは、アガルート宅建講師陣(林裕太先生、小林美也子先生、工藤美香先生)による予想合格ラインの発表です。
TAC宅建士講座
TAC宅建士講座では試験日当日に、TAC校舎で行われる解答速報会の模様を解答速報会LIVEとしてネット同時配信する予定です。また試験日翌日から期間限定で、この収録動画を無料公開する予定です。
住宅新報社
山口朝重先生(エル・エー宅建講座)らによる動画解説。予想合格ラインの発表も。
LEC水野健先生ら講師陣による合格ライン予想(最終版)
LEC水野健先生や日建学院や吉野塾で受験指導をする吉野哲慎先生らによる合格ライン予想。合格ライン予想は動画中でコメントされています。
「2022宅建本試験を語る(最終版)」
タキザワ宅建予備校
「2022年度宅建本試験 所感」
宅建渋谷会
ユーキャン
ユーキャンは昨年度は試験日当日に解説動画を公開しました。速報版の合格ラインは36点±1点(2022年10月16日20時現在)です。
日建学院
日建学院では、試験日当日の2022年10月16日(日)に、Youtubeにて解答速報動画を配信します。
なお、前回の試験では以下の内容で配信しました。
- 第1部 試験全体の特徴~権利関係 解説
- 第2部 法令上の制限~税法や価格の評定 解説
- 第3部 宅建業法~5問免除科目 解説
- 第4部 合格ライン推定発表/日建学院からのお知らせ
九州不動産学院
九州不動産学院でも解答速報会動画を試験日当日のYoutubeにて公開する予定です。なお公開時間は18:00以降を見込んでいます。
「令和4年度 宅地建物取引士 解答速報」
解答解説集プレゼントサービス
解答速報の正解番号だけではなく、今回の宅建試験を分析したいと考えている受験生の方におすすめの無料サービスが「解答解説集プレゼントサービス」です。ここでは無料送付サービスを実施する宅建スクールを紹介します。
日建学院宅建講座
日建学院でも無料送付サービスを行う予定です。「全50問の問題・解答解説はもちろんのこと、総評や正答率一覧などが掲載された試験データ満載の冊子(日建学院サイトより)」ですので、2022年宅建試験の難易度分析などに役立つと思います。なお申し込み方法など実施要項については、日建学院解答速報ページで御確認ください。
みんなの解答速報
頂いたコメント(感想)

問37は1.2とも正解にしてほしい
(ポキ様、2022年10月17日11:02 AM)
有名講師の分析は?
本試験の分析は、LEC東京リーガルマインドやアガルートなどで実施される分析イベントを利用するのがおすすめですが、有名講師による分析(講師ブログ)も参考にしたいところ。

講師個人による分析であり、所属するスクール見解とは限りません
試験のスケジュールなど
・試験の実施 令和4年10月16日(日)午後1時から2時間(ただし、登録講習修了者は、13時10分から15時までの1時間50分)。
・合格発表日 令和4年11月22日(火)を予定しています。
そのほか宅建試験に関する注意点や実施要項等については、試験を実施する「一般財団法人 不動産適性取引推進機構」のホームページで御確認ください。
公式サイト 一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験 | 宅建試験のスケジュール
まとめ
ここまで2022年度宅建士試験の解答速報・無料成績診断・動画解説・解答解説冊子無料送付サービスなどに見てきました。
宅建試験は不動産系資格の入門とされますが、合格率は約15%であり、また法律の学習経験がある受験生の方も受験される現状を考慮すれば、合格が易しい試験とは言えません。
そんな宅建士試験ですが、合格は相対評価で決まるため、より精度の高い情報を得るようにしましょう。それには今回ご紹介した大手スクールによる解答速報や無料成績診断サービス、講評動画を参考にすることです。
どのコンテンツも無料で利用することが可能なので、ぜひ合格ライン付近にいる受験生の方はフル活用されてみてはいかがでしょうか。