司法書士試験は、筆記試験も合格=最終合格だ。口述試験で不合格になるケースは少ないないため。
口述試験は約15分間の面接形式で実施!筆記試験の過去問は法務省で公表されますが、口述試験は公表はされません
そんな口述試験だが、不合格になる確率は少ないものの十分な対策は採っておきたい。司法書士法の確認など口述試験独自の対策も必要になる。そこで活用したのが口述模試である。
口述模試は有料で実施されるものと無料で実施されるものがあるが、どちらも早めの申し込みをしておきたい。実際の試験を想定して時間を割いて行うため、数に限りがあるからだ。
締切りになる前に申込みを(画像はイメージです)
そこで今回は口述模試を実施するWセミナー・LEC東京リーガルマインド・伊藤塾・辰巳法律研究所について比較する。なおLEC司法書士講座は、口述対策セミナーの実施も。
LEC司法書士講座
LEC東京リーガルマインド司法書士講座では、マンツーマン方式の口述模擬試験と口述個別指導を昨年に引き続き実施する。
一人の受験生に対し口頭試問を15分間、フィードバックが5分の合計20分と充実した内容。なお受講料が必要だが、LEC主要講座受講生は無料となっている。
この口述模擬試験と口述個別指導は「定員制」「完全予約制」なっており、締切りになるケースも想定されるので、早めの予約をおすすめしたい。LEC口述模擬試験の詳細はこちら
実際の口述試験は、こんな感じで実施されます↓
【LEC司法書士講座の動画】「口述試験シミュレーション」
申込特典として過去問題集の進呈も
口述模擬試験・口述個別指導にお申込みいただいた方に、『2023ブレークスルー口述対策編』(非売品)を無料進呈
司法書士・口述本試験の再現問題を収録した口述過去問集です。口述試験の問題と解説はもちろん、口述試験当日の様子や受験上の注意を解説した「口述試験の心得」や、予想問題も掲載されています。知識の確認のため、また当日舞い上がらないための心の準備として、口述試験前に目を通しておきたい一冊です。
※口述模擬試験・口述個別指導の当日、会場にてお渡しします。引用 LEC司法書士講座サイト
実はネタバレなのだが、上の引用部分の中身は2016年から変わっていない(年度だけ変更)。つまり長年にわたり好評のため、変える必要がなかったと思われる。
模擬試験はもちろんのこと、特典も魅力的ってことです
▲口述模擬試験を実施するLEC東京リーガルマインド司法書士講座(画像はLECサイトから)
試験対策の無料公開講座も実施
LEC司法書士講座では筆記試験合格者を対象に無料公開講座「口述試験突破法と簡裁訴訟能力認定考査対策」を実施する。
これはLEC新宿エルタワー本校で行われるもので(2023年の場合、同時中継校舎あり)、現役の司法書士としても活躍する荒川秀一LEC専任講師が、口述試験の合格法や、最終合格後のスケジュールなどについて解説する。合格者向けページはこちら(LEC司法書士講座)
【収録動画】「LEC司法書士講座、口述試験突破法と簡裁訴訟能力認定考査対策~最終合格と認定司法書士・その後の道のり~」
【収録動画】「令和5年度司法書士筆記試験 合格後 今後のスケジュールについて」
ねもっちゃんこと根本講師が、令和5年度の口述試験→合格祝賀会→簡裁考査などの流れと各スケジュールを解説!
伊藤塾司法書士講座
伊藤塾司法書士講座では10月中旬に口述模試 を実施する。本番の口述模試を想定して、講師および合格者スタッフが試験官役を担当する。
この口述模試は<無料・予約制>での実施となるが、利用条件があり、
- 2023年度司法書士試験筆記試験に合格
- 伊藤塾司法書士試験科の有料講座※をご受講されたことがある方
- 合格体験記の執筆やアンケートにご協力いただける方
以上の3つを満たした方のみ受験が可能となっている。
なお通学クラスのほか在宅クラス(Zoom)もある。このほか申込み方法や実施校舎など口述模試の詳細については、伊藤塾サイトで御確認頂きたい。【伊藤塾】司法書士試験 口述模試はこちら
▲伊藤塾口述模試ページから(画像は伊藤塾司法書士講座より、なお人物画像は加工しています)
【伊藤塾・坂本龍治先生が解説!】「合格後を考えよう!~認定考査・研修・実務のはなし~」
Wセミナー司法書士講座
Wセミナー司法書士講座では、10月中旬ごろに会場(新宿校・梅田校)とオンラインクラスで「口述模試」を実施する。
この口述模試は、「これまでの口述本試験を徹底分析した予想問題を出題!模試試験官が受験生一人ひとりに直接アドバイス!(以上、Wセミナーサイトより)」と本番を意識したシミュレーションとしておすすめだ。
Wセミナーの口述模試は有料での実施となるが(Wセミナー対象講座の受講生は無料)、受験者全員にWセミナー独自の口述試験対策レジュメが進呈される。試験日までは残り時間も少ないが、口述模試とレジュメで十分な対策を採っておきたい。
※レジュメについて
「口述試験はどんな試験?」「具体的にどんな対策をすればいいの?」といった疑問に対する答えから、合格された方から寄せられた「口述試験体験記」、2023年度口述試験の「予想問題」を掲載!試験当日を安心して迎えるための情報が満載のレジュメPDFです。
引用:Wセミナー
https://www.w-seminar.co.jp/shisho/koza/koujyutu_mosi.html
▲口述模試を実施するWセミナー司法書士講座(画像は公式サイトから)
辰巳法律研究所
辰巳司法書士講座では、無料で口述模試を実施する予定になっている。こちらも定員制になっており、利用を考えている受験生の方は早めの申し込みがおすすめだ。辰巳、口述模試はこちら
当研究所の口述模擬試験は、筆記試験に合格された皆様への最後の支援として、無料にて行っております。
また、当研究所では従来より、口述模試無料受験者への合格体験記・講座推薦文執筆の義務付けは行っておりません。
(合格体験記につきましては、希望者に限り、謝礼をお支払いの上、ご執筆いただいております。)引用:辰巳法律研究所
http://www.tatsumi.co.jp/shihou_shosi/tokusetu/160803-shisyo-kouzyutumoshi/
なお参加者特典として、「口述試験に関する一般的注意事項(受験の手引き)」「本試験再現付問答集(過去問集)」が用意されている。
▲口述模試を実施する辰巳法律研究所(画像は公式サイトから)
口述模試を利用できない方(レジュメ販売)
スケジュール等で口述模試を利用できない方は、口述試験対策レジュメの購入も検討されと良いだろう。口述対策レジュメとしては、Wセミナーが販売を予定している。
このレジュメ販売であるが、Wセミナーの一部校舎および郵送にて購入が可能になっている。詳細については、Wセミナー口述模試のページで御確認頂きたい。
▲口述レジュメの販売を行うWセミナー(画像はWセミナー司法書士講座より)
ここまで口述模試について各スクールを比較しながら記事を進めてきた。口述試験で不合格なるケースは少なく、また不合格になったとしても翌年の筆記試験は免除される。
しかしながら各スクールで口述模試の実施や、試験対策レジュメの販売も行っているので、これらのコンテンツを有効活用して、ぜひ口述試験の突破(=司法書士試験の最終合格)を勝ち取って頂きたい。