2018年11月11日(日)に実施された平成30年度行政書士試験の合格発表が、試験実施団体の行政書士試験研究センターから平成31年1月30日(水)に行われた。
合格率は12.7%
最近ではかなり高い合格率(15.7%)となった2017年度本試験。平成18年の新試験制度への移行以来、合格率は一年おきに上下する傾向が見られるため、2018年度の合格率の低下が懸念されたが、やはり12.7%と前年度比で3%ほど低くなった。
それでも12.7%という合格率は、平成18年度からの新試験制度では高い合格率であり、2019年度の合格率に注目が集まりそうだ。
【参考】新試験制度となった平成18年度以降の行政書士試験の合格率
平成18年度 4.79%
平成19年度 8.64%
平成20年度 6.47%
平成21年度 9.05%
平成22年度 6.60%
平成23年度 8.05%
平成24年度 9.19%
平成25年度 10.10%
平成26年度 8.27%
平成27年度 13.10%
平成28年度 9.95%
平成29年度 15.72%
平成30年度 12.70%
合格発表を受けて、講評動画まとめ【試験分析も】
アガルート行政書士講座、豊村慶太先生と林裕太先生、田島圭祐先生の分析
アガルート行政書士講座の豊村慶太先生(元LEC)と林裕太先生(元資格の大原・行政書士講座)、田島圭祐によるコラボ対談「平成30年度 合格発表を受けて本試験徹底分析 豊村慶太講師×林裕太講師×田島圭祐講師|アガルートアカデミー行政書士試験」
なおアガルート行政書士講座では特設ページ「合格発表を受けての本試験徹底分析」を用意している。来年度の合格を目指す受験生の方におすすめしたい。
フォーサイト行政書士講座、福澤繁樹先生による分析
「全国平均よりの合格率」でお馴染みのフォーサイト行政書士講座の講評動画。福澤繁樹専任講師が約27分に亘り、試験結果の分析や、来年度に向けた学習法などコメントされている。
【動画】「平成30年度 行政書士試験 合格発表を受けて」
クレアール行政書士講座、杉田徹先生による分析
「行政書士試験 非常識合格法」でお馴染みのクレアール行政書士講座。メイン講師の杉田徹先生が約1時間20分にわたり、平成30年度行政書士試験を総括している。
↓合格ノウハウを凝縮!先着100名様にプレゼント!「行政書士試験 非常識合格法」
【動画解説】「平成30年度行政書士試験合格発表を踏まえて 長編バージョン」
伊藤塾、平林勉先生による動画
伊藤塾行政書士講座の平林勉先生による動画「2019年度行政書士試験にもう一度チャレンジを期すあなたに」
辰巳法律研究所、山田斉明先生と竹内千佳先生による講評動画
元伊藤塾行政書士講座の山田斉明先生と竹内千佳先生による試験結果の分析。来年度に向けた学習法も。
ユーキャン行政書士講座の分析「平成30年度行政書士試験から見えた『合格へのカギ』」
ユーキャン行政書士講座の講師で、「国家試験受験のためのよくわかる憲法」の著者でもある中谷彰吾先生と海野高弘主任講師による解説。
【解説動画】平成30年度行政書士試験から見えた『合格へのカギ』
こちらはユーキャン行政書士講座の講師の海野高弘先生による試験結果の感想。『平成30年度行政書士試験を受験された皆さまへのメッセージ(ユーキャン行政書士講座)』
講師のコメントまとめ
LECやTAC、伊藤塾、フォーサイト、資格スクエアなど大手試験対策スクールの講師陣によるブログのコメントまとめ。なおブログは講師自身の意見・見解であり、スクールによる公式発表ではないことにご注意頂きたい。
参考サイト 行政書士講師ブログはこちら
東京法経学院、笠原裕明先生
笠原裕明先生(東京法経学院講師、「行政書士 過去問マスターDX」などの執筆も)のブログ記事から
例年書いていますが、試験当局は、合格率を8%程度(平成26年度試験において救済措置が発動されたことを考えると、「程度」より、「以上」に近い感じがします。現に、平成28年度試験では、9.95%にしていましたね。) にする意向をもっているようです 。
もっとも、合格率が10%を超えた平成29年度試験後、行政書士のご同輩の方々が、かなり憤っておられたことを覚えていますから、10%以上だとかなり問題になります。平成30年度行政書士試験については、試験直後、「例年と比較すると,かなり難しい問題が多いように感じました。特に,一般知識等において,実務的な問題が増え,受験生の中には,戸惑われた方がいたかもしれません。また,得点源とすべき行政法において,民衆訴訟や機関訴訟を問う問題,地方自治法の定める特別区を問う問題などの見慣れない問題が出題され,戸惑われた方も多いのではないでしょうか。このような問題において,比較的解きやすい問題を取りこぼさず,また,記述式問題の条文ベースの問題 (問題45および問題46) にきちんと答えられた方が合格の栄冠を勝ち取られるのではないでしょうか。」との試験講評を書きました(この時点では、合格率が10%を切るかなぁという感じでした。) が、没問1問および記述式問題の出来が相当良かったのか、大幅に合格率が上昇した感じです。
引用「平成30年度行政書士試験合格発表雑感|行政書士試験受験生応援通信&行政書士かさはら事務所日記」
http://hiroohirooyagi.blog54.fc2.com/blog-entry-1123.html
アガルート、林裕太先生
林裕太先生(アガルート行政書士講座、元資格の大原講師)のブログ記事から
本日9時に,「平成30年度 行政書士試験」の結果が発表されました。
合格された皆様,本当におめでとうございます!
なお,試験の結果は以下のようになりました。
「平成30年度 行政書士試験」の結果
■受験者数
39,105名(受験率:76.8%)■合格者数
4,968名(男性:3,661名,女性:1,307名)■合格率
12.7%引用『「平成30年度 行政書士試験」の結果が発表されました』
https://ameblo.jp/gyosei-poepoe/entry-12436506701.html
LEC行政書士講座、横溝慎一郎先生
LEC行政書士講座の横溝慎一郎先生のブログ記事「合格おめでとうございます!」から
(中略)
そして、もうひとつ。
この合格は、あなたにとって「ゴール」ではなく「スタート」だということも忘れないでください。
資格は取って終わりではないのです。 それを使って初めて意味がでてくるのです。
もちろんどのように使うかはあなたの自由です。
行政書士として独立するのもよいでしょう。 なにか別の資格にチャレンジしてもよいでしょう。 まったく別の世界に向かって新たなチャレンジをはじめてもいいかもしれません。
引用「合格おめでとうございます!|横溝慎一郎行政書士合格ブログ」
https://ameblo.jp/mizo-pan/entry-12436441618.html
合否通知書・合格証の届く時間
行政書士試験の合格発表が行われると、一両日中に合格通知書が、そして合格者には後日に合格証が郵送で届くことになっている。
来年度受験をされる方は、法令科目の得点はもちろん、記述式の得点など確認するべき項目がある。ぜひ活用して次回の本試験合格につなげて頂きたい。
行政書士合格発表、合否通知書の写真・合格証が届く時間と開業実務講座比較
行政書士試験の合格発表が1月下旬にされる。法律系資格の入門とされる行政書士試験だが、合格は決して簡単ではなく、合格まで数年かかるケースも少なくない。そんな難関試験に合格された。 さて行政書士試験の合格 ...
独立開業なら開業講座がおすすめ
今回の行政書士試験で合格を果たされた方の中には、すぐに実務家として独立開業を目指す方もいらっしゃるかもしれない。他の国家資格などと異なり、行政書士は簡単な研修や登録などはあるものの、基本的にすぐに独立開業が可能だ。
そんな行政書士の実務であるが、LECやTAC、伊藤塾など大手スクールを中心にで実務に即した開業講座を開講している。現役の行政書士など実務家を中心に講義を進めており、何よりコンパクトに基本的な実務のマスターが目指せる。
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残念ながら不合格の方
残念ながら2018年度行政書士試験に不合格になった方もいらっしゃるだろう。そして2019年度行政書士試験に向けて再スタートを切る方も。
合格には基本事項のインプットと、徹底した問題演習が重要であることは間違いない。もっとも「試験の継続性」を考慮すれば、平成30年度行政書士試験の分析が大切。
平成30年度試験の分析まとめ
そこで受験生の方におすすめの記事を、まとめてご案内したい。
【記述式】行政書士試験で大きな配点を占める記述式。択一式の難易度により採点基準が変化することもあるが、やはり最重要分野である。
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2018年行政書士試験記述式!難易度・講評・採点基準・キーワードは?【動画解説も】
2018年11月11日(日)に実施された平成30年度行政書士試験。平成29年度は約15.7%とかなり高い合格率であり、その反動が今年が起きるのか注目された。 その行政書士試験の難易度であるが、一部科目 ...
【一般知識】思わぬ落とし穴になるが一般知識。足切りもあり、2019年度本試験においても、十分な対策を採っておきたい。
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2018年行政書士試験一般知識!足切り・難易度・講評・合格ラインは?【動画解説も】
2018年11月11日(日)に実施された平成30年度行政書士試験。割れ問の影響で高水準となった平成27年度試験、また合格率が約15%になった平成29年度など、ここ数年は高い合格率となっている。 そんな ...
(画像はイメージです)
解答速報の確認も
またそれ以前の話であるが、解答速報を利用して間違った分野の確認も大切だ。合否通知書には得点の記載はあるものの、各問題別の正否は記載されていない。ぜひ解答速報を利用して、弱点分野の発見に努めて頂きたい。
そしてスクールによっては分析動画を公開している所も。またスクールを代表するメイン講師による解説も少なくない。ご視聴とフィードバックをおすすめしたい。
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【解答速報】2023行政書士試験、講評・無料成績診断・本試験分析会・動画解説まとめ
2023年11月12日(日)に実施された令和5年度行政書士試験の解答速報です。 各試験対策スクールでは解答速報の公開の他、解答速報会ライブ、無料成績診断サービス、講評の公開など、受験された方のフォロー ...
まとめ
ここまで平成31年1月30日(水)に公開された平成30年度行政書士試験の合格発表についてまとめてきた。
残念ながら次回の2019年度本試験に向けて、リベンジを果たすべく再スタートを切った方もいらっしゃるだろう。2018年11月10日(日)(2019年度の試験日と思われる)まであっという間だ。
ぜひ受験生の方には、平成30年度本試験の分析、もちろんそれ以前の過去問のフォロー、弱点分野の強化など着実に行って頂きたい。