2017年11月12日(日)に実施された平成29年度行政書士試験。割れ問の影響で高水準となった平成27年度試験、また合格率が9%になった平成28年度など、ここ数年は高い合格率となっている
そんな平成29年度行政書士試験の難易度に注目されたが、法令科目を中心に「標準的~やや難しい(多肢選択式など)」との見方がある。
【解答速報】2024(令和6年)行政書士試験、講評・無料成績診断・本試験分析会・動画解説まとめ
2024年11月10日(日)に実施された令和6年度行政書士試験の解答速報です。 各試験対策スクールでは解答速報の公開の他、解答速報会ライブ、無料成績診断サービス、講評の公開など、受験された方のフォロー ...
そんな平成29年度行政書士試験の「一般知識」。一般知識は法令科目と比較してマイナーな分野であるが、「満点の40パーセント以上である者」と足切り(合格ライン)が設定されている。
一般知識の攻略法としては、必ず出題される「文章理解」、そして出題率が高い「情報通信・個人情報保護」の分野で手堅く得点を重ね、残りの「政治・経済・社会」で失敗しない程度に正解をするのが現実的だ。
そして平成29年度行政書士試験は、平成28年度と比較すれば、やや取り組みやすい内容だったようだ。
もちろん毎年のことであるが、一般知識においては、行政書士の業務と関連性が少ない出題もあるので「無料成績診断サービス」で正確な情報を得ることをおすすめしたい。
(画像はイメージです。)
さて今回の一般知識だが、試験対策講座や行政書士講座の講師の方が、講評(講評動画)を発表されている。一般知識の出題傾向や難易度を分析したい受験生の方はもちろんのこと、足切りが心配な方にも参考にして頂きたい。
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フォーサイト行政書士講座
臨場感あるDVD講義でお馴染みのお馴染みのフォーサイト行政書士講座でも、試験講評【速報版】が公開されている。
この講評から一部引用すると「さらに、問題57は、難易度が高いとは思いますが、出題可能性の高い分野なので、なんとか正解できたと思います。」と、やはり今年の一般知識の出題では、少なからず難易度が高い出題があったとの評価(11月12日時点のもの)しているようだ。
このほかフォーサイトの講評では、「政治・経済・社会の分野」や「情報通信・個人情報保護の分野」に関するコメントの掲載されているので、こちらも併せて参考にされると良いだろう。
▲講評のほか、解答速報の公開も(画像はフォーサイト行政書士講座から)。なお講評ページでは記述式の他、法令科目や一般知識についての解説も掲載されている。
東京法経学院
東京法経学院福岡校で試験対策講座を担当する笠原裕明先生による講評。
なお一般知識のほか、記述式や民法など各法令科目についても解説されている。全科目の講評はこちら(東京法経学院)
[一般知識等]
一般知識等では,40%ルールがあるので,最低6問正解しなければなりません。本年度は,問題51,問題53及び問題58~60の5問が比較的正解に達しやすい問題です。その他の問題でも,新聞・ニュース等にとどまらず,専門学校等で積極的な情報収集を怠らなかった方であれば,ある程度対応できる問題もありました
(以下省略、続きは公式サイトで)引用:東京法経学院「講評」
▲平成29年度行政書士試験「講評」(画像は東京法経学院サイトから)
TAC行政書士講座
小池昌三先生や神田理生先生など精鋭講師陣が在籍するTAC行政書士講座では、試験講評が公開されている。その一般知識の講評であるが、
「一般知識科目ですが、難易度は全体としてはやや難しめですが、基準点を越えるのが難しいかといえば、易しい問題を確実に拾えれば、6~7問正解でき、基準点のクリアは容易です。ただし、それ以上の得点は、確実に14問中7問の得点が目標です。」
(以上、TAC講評より引用。2017年11月13日17:00現在のもの)
とあるように、例年と比較してやや難しい内容だったようだ。
なお一般知識の各問題について、TACの講評PDFで各問題について難易度などが掲載されているので、受験された方は確認されておくことをおすすめしたい。TAC講評はこちら(解答速報ページ)
▲一般知識のほか、総評・各法令科目・多肢選択式・記述式問題の解説もされているTAC講評(画像は解答速報ページから)
資格の大原「総評」
資格の大原では、各科目別に講評を公開している。なお試験日当日時点での評価なので、こちらも今後評価が変わる場合がある。
情報通信・個人情報保護(5肢択一式)問 54~問 57:4問
本年の難易度は、昨年と比べ、易しめと思われる。昨年は得点源とする受験生が多い個人情報保護法、行政機関個人情報保護法がいずれも出題されなかったが、本年は個人情報保護法制が1問出題されたほか解きやすい問題が多かった。
引用 資格の大原「総評」
情報通信・個人情報保護に関しては解きやすかったようだ。
野畑淳史先生(LEC行政書士講座)
LEC行政書士講座の野畑淳史先生による講評。「野畑式ビルドアップコース」などの講座を担当する実力派講師による分析。
なお、この講評は野畑淳史先生独自の見解であり、LEC行政書士講座の公式見解ではないので注意して頂きたい。
【一般知識】目標正解問数・・・7/14
例年より「教科書的な問題」が少なかったという点で、去年より難化したと考える方は多いでしょう。
問47・48・50・51・54・55・57・58・59・60のうちから、どれだけ得点できたかがポイントです。引用【2017年度本試験講評】その①(速報)(2017年11月12日 22:42:33時点での記事)
https://ameblo.jp/nobattagyousei/entry-12327519912.html
小池昌三先生(TAC行政書士講座)
TAC行政書士講座の小池昌三先生のブログ記事から。
5.一般知識
一般知識科目、全体的に、難易度やや難しめといえます。14問中7問の得点が目標です。
(中略)
文章理解の問題は、3問とも易しかったといえます。高得点を取るのは難しいですが、易しい問題(47、48、51、55、58、59、60)を確実に得点できれば、基準点はクリアできるでしょう。
引用「平成29年度行政書士本試験・講評・速報④(一般知識択一式)」2017年11月13日(月)10時36分18秒時点での記事。
https://ameblo.jp/shozo-law/entry-12327969657.html
なお小池昌三先生の記事では、一般知識の総合評価、文章理解の難易度のほか、政治経済、情報通信についても、各問題に亘りコメントをされている。
一般知識の合格ライン突破に不安のある受験生の方は、ぜひ記事を読まれてみてはいかがだろうか。
まとめ
ここまで平成29年度行政書士試験の一般知識問題の講評について見てきた。行政書士試験の合格ラインの突破には行政法や民法など、メインの法令科目の攻略が大切である。
もっとも一般知識で「足切り」になり不合格になるケースも少なくない。特に行政書士試験では、情報通信など鉄板テーマがある一方で、行政書士とは関係がない奇問のような出題もある。
したがって受験生の方がすべきことは、大手スクールの無料成績診断を利用して正確なデータを把握することだ。
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平成29年度はTAC行政書士講座・LEC行政書士講座・伊藤塾などが実施しており、全国レベルでデータが回収され分析結果が提供される。なおどのスクールも期間限定での実施となっているので、早めの利用をおすすめしたい。
また平成29年度行政書士試験では、平成28年度に引き続き記述式問題でも難しい出題があった。テーマとしては見たことがあるが、答案として不安が残る受験生の方も多いのではないだろうか。
記述式は300点満点中の60点の配点と、合格ラインの突破に重要な分野となっている。この記述式の無料採点については、こちらの記事を参考にして頂きたい。
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【行政書士試験】2024記述式無料採点サービス、LEC・フォーサイト・TAC・辰巳講評動画・有力講師の採点予想まとめ
合格を左右する記述式 行政書士試験において大きな配点を占める記述式問題。300点満点中の60点という配点なので、出来次第で合否が決まると言っても過言ではない。 平成18年から試験制度が大きく変わった行 ...
また本試験分析については、各スクールの無料成績診断サービスの結果公開のほかにも、講師陣のブログ記事も参考にしたい。
こちらのサイトでは伊藤塾講師やアガルート講師による最新ブログ記事が分かる。今回の一般知識に関する記事もあるようだ。行政書士講師ブログはこちら
また一般知識と同じくネックになりそうな、記述式問題の分析も行っておきたい。
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