今年の宅建試験まで残り時間もわずか。相対評価で合格が決まるので、ライバルよりも少しでも高い得点を取れれば合格の可能性は高くなる。
ライバルに差をつけるなら、過去問題集+予想問題集
そんな宅建試験だが、合格ラインの突破にはするべきことは「テキストの読み込み」と「過去問題集のマスター」。近年の出題レベルが高くなったが、それでもなお過去問を中心とした学習がベストだ。
ひとつ注意点がある。それは平成27年度からスタートした「宅建士試験」である。基本的な出題内容は宅建試験時代の末期とほとんど変わらないが、新傾向の問題や過去問の繰り返しだけでは解きにくい問題が一部にあった。
(画像はイメージです。)
残り時間が十分にあれば、このような新傾向の問題に対応する学習も効果的であろう。しかしながら残り時間が少ない直前期となれば、その直前期に合った学習法を選択する必要がある。その学習法は、従来の過去問中心のマスターに加え、予想模試(予想問題集)の活用である。
大手のスクールや出版社から宅建試験関連のテキストや問題集が発売されているが、その競争に打ち勝つためには「問題の的中」が格好のアピールとなる。したがって各社とも予想模試(予想問題集)には特に力を入れている。
そこで今回の記事では2022年度宅建士試験の合格を目指す受験生の方に向けて、おすすめの模擬試験(市販の問題集)を厳選して3冊紹介したい。
利用方法は、「本試験のシミュレーション」「弱点分野の発見」「出題予想」です
出る順宅建士 直前大予想模試
水野健先生などでお馴染みのLEC東京リーガルマインド宅建士講座による予想模試「出る順宅建士 当たる! 直前予想模試」。LECと言えば司法試験や司法書士試験など法律系資格の指導に力を入れている。この点からまず本書をおすすめしたい。
4回分の予想模試を収録されているので、こんな使い方を提案します
- 1回目
- 「時間配分」に注意して受験
- 2回目
- 問題を解く「順番」を検討しながら受験
- 3回目
- 本番を意識したシミュレーション
- 4回目
- 10月の本試験だと思って「ガチ」で臨む(最終チェック)
そして「LECのオリジナル問題で構成された予想模試」という点も見逃せない。過去問ではないので、本当の実力を測ることができる。
もちろん最新の法改正にも完全対応。2016年8月の社労士試験では最新の話題(判例)が出題された。法律系の資格試験では最新の制度や法改正に関する出題もされることがあり、この点からも最新の法改正に対応した問題集を利用したい。
次に巻頭特集としてLEC宅建講座の講師陣による「今年の宅建士試験出題傾向の予想コーナー」が凄い。宅建試験は不動産系の入門資格であるが、学習範囲は結構広い。特に学習時間が残り少ない直前期においては大手スクールの講師陣による出題予想を最大限に利用したい。
さらに「出る順宅建士 直前大予想模試」では、「購入者特典として各模試の解説講義をWeb視聴できます(LECサイトより)」と関連サービスも充実。書籍だけでなく解説講座まで用意されている。
また本書の価格も手頃で、しかもLECオンラインだと市販価格の10%の割引で購入が可能になっている。以上の点から第一候補としてLEC宅建士講座の予想模試をおすすめしたい。「出る順宅建士 当たる! 直前予想模試」の詳細はこちら
▲「出る順宅建士 直前大予想模試」など宅建関連書籍の説明がされているLEC宅建士講座(画像はLECサイトから)
本試験をあてる TAC直前予想 宅建士
次に紹介したいのが、TAC出版の「本試験をあてる TAC直前予想 宅建士」である。本書はタイトルには「模試」という文字はない。そう、模擬試験に加えて特集企画(記事)や各種コラムが充実している「出題予想に特化した書籍」である。
内容も盛りだくさんで、その内容を発売元のTAC出版から引用したい。
【本試験対策のクライマックス「直前模試」の最終進化型!“宅建士時代を斬る!”合格のための究極の1冊】
本書は、「資格の学校・TAC」の長年にわたる宅建士受験指導の経験と実績を余すところなく盛り込んだ、“最強”の本試験直前対策アイテムです![予想問題・3回分(別冊式)+よくわかる出題論点解説]に加え、多彩な角度から本試験を読む「巻頭企画」(2色刷り)の2部構成。
巻末には、付録「直前つめこみBOOK」付き!
2022年の「宅建士」試験合格を狙うなら、この1冊です!引用 TAC出版
そして特集記事も充実しており、次のようなコンテンツが用意されている。
- ココからコレくらい出る!2022本試験ズバリ出題論点
- 2022年本試験 最大の注目点 民法改正重要テーマ 新旧対照表
- 「出題頻度」と「正答率」からはじきだす 最重要テーマ必勝対策
このほか、試験会場で直前まで使える巻末付録「直前つめこみBOOK」や、購入者特典としてWeb無料講義「本試験をあてる 宅建士プレミアムレクチャー」の配信(パスワードは本書に記載)と、今年の宅建試験の出題予想の決定版とも言える充実さである。
宅建試験対策の基本は過去問学習であるが、最後の得点力アップを目指す受験生の方におすすめの書籍と言えるだろう。なおTAC出版で購入すると、「市販価格よりも10%割引で購入できる」「1冊からでも送料無料(無料会員登録が必要)」などのメリットがある。
関連 TAC出版の資格取得応援キャンペーン!書籍が更にお得に【1冊でも送料無料】
パーフェクト宅建直前予想模試
パー宅ことパーフェクト宅建シリーズの直前予想模試である。残り時間も少ない直前期となれば、最初に挙げたLECの予想模擬試験をマスターして、後の時間はテキストの読み込みや、過去問の総復習が理想的だ。
もっとも「パー宅」とも呼ばれる同シリーズは、中心書籍であるテキスト(パーフェクト宅建基本書)などを利用している受験生の方が多い印象がある。少なくとも私は他のシリーズを使い宅建試験に合格しているが、試験会場で「パー宅」を持っている受験生の方が比較的多かったように記憶している。
【パー宅】パーフェクト宅建シリーズ、テキスト・過去問題集から予想問題集・模擬試験、口コミと評判まとめ | 試験娘の宅建おすすめ通信講座!徹底比較
住宅新報社の「パー宅」ことパーフェクト宅建について。基本テキストや問題集、模擬試験など、口コミと評判まとめ。
takkenshi.tokyo
繰り返しになるが、宅建試験の合格は相対評価で決まる。したがってパー宅シリーズの予想模試を利用している受験生に差を付けられない保険として、本書を紹介している。
もちろん宅建試験では一部の新論点を除き、出題傾向はある程度決まっている。したがって余力のある受験生の方は本書を購入されては如何だろうか。
【まとめ】予想問題を解けば、メンタル効果も期待できそう
ここまで宅建試験に合格に向けて利用したい直前模試や予想問題集について見てきた。直前期ともなると合格レベルの受験生の方でも精神的に不安定になることがある。そこで大手スクールや出版社による予想問題を解くことで、メンタル効果も期待できそうだ。
もうここまで来たら、腹を据えて予想問題を解くだけ。あとは本試験に臨み、解答速報で確認するだけ。その後の賃管やマン管試験(管業)に向けて、スタートを切ってほしい。