平成26年度宅建試験の合格発表が、12月3日(水)に試験実施団体である一般財団法人不動産適正取引推進機構からされた。合格者数は33,670人、合格ラインは32点(50点満点)、登録講習修了者は27点(45点)となった。
今年の宅建試験の特徴は、やはり「難化」に尽きる。ここ最近続いている個数問題の増加に加え、過去問学習では対応が難しい民法(権利関係)などである。
もっとも合格率は17.5%と決して低いものではない(平成25年度は15.3%、平成24年度は16.7%)。つまり問題の難易度は高くても相対評価であるため、合格が難しくなることはないのだ。
したがって今後の学習方法としては、従来のように過去問学習を中心とし、その上で条文の趣旨など原理・原則をマスターすることで、「覚える知識」から「使える知識」への転換が求められる。この傾向は同じく難化した平成26年度マンション管理士試験と同様だ。
さらに平成27年度からは、宅建は宅地建物取引士試験に格上げされる。難化も予想されているため、このような「知識を使いこなす」学習法が求められる。TAC宅建士講座やフォーサイト宅建士講座など試験対策に特化した講座を利用するのがおすすめだ。