司法試験や司法書士試験など合格が難しい法律系資格の短期合格を目指すならば、最初の段階で全体像をつかんでおくことが効果的だ。そこで入門書を使うケースが多いのだが、これが易しすぎて役に立たないケースが多い。
そこで受験生の方におすすめなのが、三修社の「ぶんこ六法トラの巻」である。これは同社の「新はじめて学ぶシリーズ」のコンパクト版であるが、文庫サイズになった位で収録量はほとんど変わらない。
そして「新はじめて学ぶシリーズ」の監修は行政法は、LEC東京リーガルマインド司法試験予備試験講座の実力派講師であり現役の弁護士としても活躍されている千葉博先生、その他の科目は弁護士で司法試験指導の経験も豊富な高橋裕次郎先生である。したがって分かりやすさは抜群である。特に千葉博先生は早稲田セミナー(現在のWセミナー)の指導歴を含めて20年以上の司法試験の受験指導を行っている。
このぶんこ六法トラの巻は、各単元の冒頭に「考えてみよう」というコーナーがある。受験生はこの疑問点を頭に入れながら読み進めることで、内容がより深く理解できるようになっている。そしてこの「考えてみよう」自体が、重要判例や頻出論点をベースにしており、計算し尽くされた印象がある。
したがって入門書は数々あれど、難関系法律資格の入門には本書がベストの選択だと断言したい。
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