2015年10月8日(木)午後4時に法務省から平成27年度司法試験予備試験の論文試験の合格発表がされた。予備試験がスタートして第5回目となる合格発表である。
気になる合格ライン(合格基準点)、合格者数、合格率は以下のようなっている。
・合格基準点 235点
・合格者数 428人
・合格率 19.4%
この3つのデータのうち、前年度と比較して合格ラインが前年度よりも上昇し、合格率が減少した。これは合格が難しくなったとも言えるが、平成27年度短答式の合格率が高い水準だったため、論文試験では少し合格率を下げたのだろう。それでも論文試験合格者数は昨年度よりも若干増えている。
また合格ラインが上昇したことは問題のレベルが取り組みやすい内容であり、難化していないことを意味する。したがって来年度の論文試験の合格を目指す受験生の方は、スクールの答練等を利用するなど、従前の通り学習を進められると良いだろう。
今回の論文試験の合格発表については。LEC東京リーガルマインド予備試験講座で詳細な分析を行っている。「結果概要」「結果分析」「次回に向けて、今やるべきこと!」と3つの項目に分けて、法務省の公表データを基にLECの見解を加えている。論文試験の合格を目指す受験生の方におすすめの記事である。LEC予備試験講座「合格発表を受けて 平成27年度予備試験 結果概要・分析」はこちら
なお論文試験合格者の方は最終ステージである口述試験に進まれるわけだが、旧司法試験の口述試験とは異なり合格しやすい試験ではない。また不合格になると来年は短答式試験から受験する必要がある。また予備試験の最終合格ら司法試験までは約半年しかなく、口述試験と並行して司法試験の対策も採る必要がある。これについてはLEC予備試験講座の「口述試験対策・司法試験対策」ページを参考にされると良いだろう。