資格試験の学習をしていると、「覚えたはずなのに、数日後にはきれいさっぱり忘れている」なんてことはないだろうか。合格に向けてマスターすべき事項が少なければ笑い話で済むが、覚えるポイントが膨大な難関試験となると、十分な対策が必要だ。
それに役立つのが「右脳のトレーニング」である。左脳は文字情報の処理に向いており、それに対して右脳は画像処理が得意とされている。ここで医学博士であり受験アドバイザーの福井一成さんが執筆された記事を一部紹介したい。
右脳記憶法……感性、感覚をつかさどるといわれる右脳の記憶容量は、論理的働きをするとされる左脳の記憶容量の10倍以上あるため、右脳を受験勉強に利用すると、早く覚えられる。地理・歴史・化学・生物などの勉強は、最初に「イラスト・絵・写真」を見て、そのイメージを右脳で暗記。それから「本文・語句」を左脳で暗記する。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150804-00000001-sasahi-life
パソコンを利用される方ならば理解して頂けると思うが、文字よりも画像の方が、圧倒的に情報量が多い。つまり画像を中心に学習することで効果的に学習が勧められるということだ。
そして速読のテクニックをマスターする「速読講座」が多くあるが、カリキュラムとして、右脳のトレーニングが組み込まれていることがある。その理由は右脳による処理が格段に速いからだ。ちなみに私が以前に受講したユーキャンの速読講座でも、右脳をトレーニングするステップがある。
さらに学習を効果的に進めたいならば、「感情を組み込む」ことをおすすめしたい。「子供の頃の怖い経験を何十年経っても忘れることができない」、そんなケースはないだろうか。そう、記憶の対象に喜怒哀楽の感情を加えることで、さらに忘れにくくなる。
「覚えたつもりなのに、忘れてしまう」、そんな悩みを持っている受験生の方は、ぜひ「右脳トレーニング」と「感情を加える」ことを学習に組み込んで欲しい。以前よりも忘れにくくなっているはずだ。