2022年10月2日(日)に行われた第56回(令和4年度)通関士試験の解答速報・講評・分析動画のまとめです。
第49回試験は合格基準が低く、反対に51回試験では極端に上がった合格率ですが、第56回試験の合格ラインの予想などに御活用ください。

解答速報は、ユーキャン、LEC、フォーサイト、資格の学校TACなどで実施します
- 2022年10月2日(日)に解答速報を公開
- ユーキャン
- 2022年10月5日(水)に解答速報を公開
- 順次公開
- 解答速報の閲覧は申し込みが必要
- TAC通関士講座
試験対策スクールによる解答速報
フォーサイト通関士講座、講評(合格基準の予想も)
フォーサイト通関士講座では、解答速報の公開のほか得点が分かる自動採点機能を公開します。

【講評】「通関業法」「関税法等」および「通関実務」の合格基準予想も
またフォーサイトでは各科目の解答速報のほか、講評も掲載しています。
この講評の中で、過去の本試験との比較、本試験の難易度分析等を踏まえ、フォーサイトによる合格基準(合格ライン)の予想も(過去年度の場合)。

なお、フォーサイトの予想合格ラインは、2022年10月2日23時現在での予想です
試験講評
10月2日(日)に、令和4年(第56回)通関士試験が実施されました。受験された皆さま、お疲れ様でした。
今回の試験について、総じて見ると、「通関業法」および「関税法等」は、正解肢を特定するのは困難な問題もありましたが、過去問をマスターできていれば合格基準を超えることは可能な内容でした。一方で 「通関実務」は、申告書の問題は近年と比して大幅な傾向変化は見られなかったものの、提示された規則を「あてはめ」と正解を求める問題および計算式の問題については、難易度が高い内容でした。
また、「合格基準」について、「通関業法」、「関税法等」および「通関実務」は、極端な難易度ではなかったため、合格基準は標準的な基準である「(各科目)満点の60%以上」と予想されます。
(通関実務、通関業法、関税法の分析については公式サイトでご確認ください)
引用「フォーサイト通関士講座、令和4年度通関士試験の解説」
ご存知のように、合格基準は試験の難易度等により、50%、55%、60%と幅があります。合格ライン上の受験生の方は参考にされることをおすすめします。
▲フォーサイト通関士試験「講評」(画像は平成29年度のもの)
LEC通関士講座、難易度分析に参考にしたい「所感」「講評動画」も
LEC通関士講座では、通関業法・関税法等および通関実務の解答速報を2022年10月5日(水)から公開する予定です。
またLECでは、所感および講評動画の公開、『2022年通関士試験合格のための「個別相談会」』など、受験生の方を応援する関連コンテンツも多数用意しています。
講評動画「本試験分析会」
LEC東京リーガルマインド通関士講座による講評動画。実務経験が豊富なベテラン講師(伊藤講師)による「令和4年通関士試験 本試験分析会」。
▲LEC通関士講座(画像は解答速報ページから)
生涯学習のユーキャン、今年も自動採点サービスも実施!
ユーキャンでは昨年に引き続き、今年の通関士試験の解答速報を公開します。また受験生の方が解答状況を入力すると得点が分かる「自動採点サービス」の無料での実施が予定されています。
なおユーキャンの解答速報の公開時間については、以下のユーキャンによるリリース記事をご参照ください。
「第56回(令和4年)通関士試験」の解答速報を試験日当日に公開!
(中略)
この解答速報の模範解答例はユーキャン独自の見解に基づき作成したものであり、実際の正解とは異なる場合があります。
そのため、あくまでも自己採点の目安としてご覧いただき、最終的な合否の判断はしないでください。引用 ユーキャン

令和2年度の解答速報は試験日翌日の公開でしたが、令和4年度は試験日当日の公開です!ユーキャンの熱意を感じます
TAC通関士講座、試験の講評、分析会の実施も!
資格の学校TACでは、通関業法・関税法等・通関実務の3科目の解答速報をPDFファイルで公開する予定です。TAC解答速報はこちら
なお、TACではTAC講師陣による「通関士 本試験講評会LIVE on YouTube」と「オンライン本試験解答解説会」が実施されます。この解答解説会では詳細な分析に注目です。
例年ですと、解答解説会はTAC校舎での「本試験分析会」の実施、収録動画を期間限定でTAC動画ページでの視聴が可能でした。今年度はこのご時世のため、Zoomによるライブ中継となります。

ただし収録動画は「YouTube」や「TAC動画チャンネル」で無料配信される予定です
通関士 本試験解説会
正答予想をもとに全科目を徹底分析・詳細解説!講師が作成した「正答予想」を使用し、各科目を徹底分析・詳細解説します。
必ず取るべき問題、難易度が高く他者と差がつかない問題など、詳細に難易度を説明。当セミナーに参加することで合格のためのポイントや合否の分かれ目を知ることができます。
参加無料、途中入退室可能ですので、お気軽にご参加ください!引用 資格の学校TAC、通関士講座
▲ 今年も解答解説会を実施、ライブ同時配信のほか、収録動画の無料配信も(画像はTAC「通関試験解答速報」サイトから)
TAC通関士講座による本試験分析動画(本試験当日夜に収録されたもの)。
通関士ポータル(日本関税協会)
通関士ポータルでも3科目の解答速報を例年公開しています。なお今年度本試験の解答速報の公開スケジュールは未定です(2022年9月28日現在)。通関士ポータルはこちら
合格基準
通関士試験の合格基準(ボーダーライン)は、60%の得点率になっている年度が多かったですが、2015年10月に実施された第49回通関士試験では、以下のような結果になっています。
第49回試験
通関業法 満点の55%以上
関税法等 満点の55%以上
通関実務 満点の50%以上引用「通関士試験解答速報、講評動画まとめ【合格ライン(合格基準)・難易度は?】 | 試験部」
https://shikaku-pass.net/kaito-tukanshi/

一方で、2017年10月に実施された第51回本試験は、合格率が約21%という高い結果に!
今回の試験の難易度にもよりますが、合格ラインが変動する可能性もあります。この点からも各スクール(試験対策講座)の解答速報や各種分析会を利用して精度の高い情報を得ることをおすすめします。
みんなの解答速報
頂いたコメント(受験の感想も)

実務は55%!
(名無し様、2018年10月25日12:07 AM)
通関士の関連資格!「ロジスティクス管理」や「貿易実務検定」も
ここまで第56回通関士試験の解答速報・無料成績診断サービス・講評動画・みんなの解答速報などについてまとめてきました。
通関士試験のここ最近の合格率は10%を中心に上下している傾向があります(51回試験を除く)。司法試験や公認会計士試験などと比較して超難関試験とは言えませんが、しかしながら十分な試験対策の学習をしておかないと合格は難しい試験です。
そんな第56回通関士試験のフィードバック(難易度や出題傾向など)に各スクールの解答速報や講評、分析会動画を活用されることをおすすめします。
(画像はイメージです。)
なお通関士の関連資格としてロジスティクス管理3級やロジスティクス・オペレーション3級などがあります。どちらの資格も試験対策の学習をしておけば比較的容易に合格が可能ではないでしょうか。
もちろん貿易実務検定(R)や貿易に関連する英語の資格を取得されるのもおすすめです。ぜひスキルアップに活用して頂きたいと思います。