2017年（平成29年）マンション管理士試験合格発表！合格ラインは36点、講師の講評分析まとめ

2017年11月26日（日）に実施された平成29年度マンション管理士試験の合格発表が、2018年1月12日（金）に試験実施団体である公益財団法人マンション管理センターから行われた。

合格ラインは36点、合格率は9.0%

気になる合格ラインだが、36点（50点満点中）、合格率は9.0%。平成28年度と比較して合格ライン、合格率も上がる試験結果となった。また試験の一部免除者の合格ラインは45問中31問以上である。

ガイド

割れ問はあったものの、予想に反して高い合格ラインとなりました

【参考】過去の合格ライン
（順に実施年度、合格率、合格ラインの順になっている）

平成19年度　7.4%　36点
平成20年度　8.6%　37点
平成21年度　7.6%　34点
平成22年度　8.6%　37点
平成23年度　9.3%　36点
平成24年度　9.1%　34点
平成25年度　8.2%　38点
平成26年度　8.4%　36点
平成27年度　8.2%　38点
平成28年度　8.0%　35点
平成29年度　9.0%　36点

参考　公益財団法人マンション管理センター

平成29年試験の難易度分析は？

受験生の方の中には、平成30年度（2018年）マンション管理士試験の合格に向けて、再スタートを切る方もいらっしゃるだろう。

もちろんテキストの読み込みや問題演習なども大切だが、平成29年度本試験の分析も行っておきたい。試験の継続性から、出題傾向や難易度が急変することは少ないからだ。

これには各スクールの解答速報で公開された分析動画がとても参考になるだろう。こちらのページにまとめてあるので、ぜひ分析に活用して頂きたい。

フォーサイトの講評動画解説、科目別の分析も

マンション管理士講座を開講するフォーサイトによる講評。全体の難易度分析のほか、科目別の解説もあり、これから試験勉強をスタートする受験生の方の指針になるだろう。

なおフォーサイトの講評ページでは、「形式面の分析」「内容面の分析」のほか、「５問免除」「区分所有法」「規約」「民法」「その他の法令」「建物・設備」「会計」の各科目について解説がされており、今回のマン管試験の分析をしたい受験生の方におすすめしたい。

平成29年度 マンション管理士試験 講評

2017/11/27
全体講評
（中略）
今年の試験について、合格点が３５点であった昨年の試験と比較して、全体的な難易度は、「やや難しい」という印象でした。

もっとも、基礎的な問題や過去に出題された問題も多数出題されていたため、やはり、合格レベルの受験生が確実に得点できる問題をミスなく、得点を１点、１点積み上げていく姿勢が重要だったといえます。
（中略）
民法
消滅時効、賃貸借契約、債務不履行、瑕疵担保責任、抵当権、相続などの典型論点であったこともあり、「ひっかけ」はあるものの、比較的、得点しやすかったのではないでしょうか。
（以下、省略）

引用「平成29年度 マンション管理士資格試験 講評｜通信教育のフォーサイト」

なお上記の講評（各科目の難易度）などは、2017年11月27日現在のものであり、今後、評価が変更になる場合がある。

▲ 2017年本試験講評（画像はフォーサイト、マンション管理士講座から）

【動画解説】「平成29年度マンション管理士試験　試験講評」
フォーサイトの大島浩之専任講師が約13分にわたり解説を行っている。

このほかLEC東京リーガルマインドマンション管理士講座では、「民法・区分法」「実務・会計・設備系」「規約・適正化法」の平成29年度本試験解説動画を公開している。解答速報ページで御確認頂きたい。

講師のコメントまとめ、試験結果の感想は？

ここからは大手スクールで講義を担当する講師の方の感想や試験分析をまとめたい。なお各講師の方の独自の分析であり、スクールの公式発表ではないのでご注意いただきたい。

平柳将人先生（元LEC、現在はTAC独学道場ほか）

元LEC、現在はTACマンション管理士独学道場で講義を担当する平柳将人講師のブログ記事から。

2017年度　マンション管理士本試験　合格発表！

さて、複数回答公表前だった本試験当日のブログで「３３～３４が一つの目安」と書いたのは外れてしまってすみませんでしたが、個数問題も多いあの問題で合格ラインが３６点ですから、やはりマンション管理士受験生の皆さんは相当頑張っていらっしゃいますね。
（中略）
「あの問題」で「３６点以上」得点できなければ、上位９．０％には入れないのです。

「あと１点、あと数点だった」という方もいらっしゃると思いますが、その「あと数点」にかなりの人数がいるということを忘れてはいけません。

生半可な気持ちで勉強をするだけでは、合格できる試験ではないということです。
（以下、省略）

引用「平柳のマンション管理士・管理業務主任者弾き語り」
https://ameblo.jp/hirayanagi4953/entry-12343687973.html

大島浩之先生（フォーサイト）

平成29年度合格発表を受けて、マンション管理士とおすすめの資格（行政書士・簿記・FPなど）の紹介や、平成30年度試験に向けた学習法も。

【動画】平成29年度 マンション管理士試験 合格発表を受けて

LEC亀田信昭先生のブログ

LECマンション管理士講座・亀田信昭先生のブログ「カメ山君のマン管部屋　今年はカメ山君がマンション管理士も管理業務主任者もやっつけます！(･◇･)」から。

マン管発表！

マン管
36点でした。
難易が、明確だったので、
簡単な問題30点
後、なんとか+6点
攻略は、これかな。
それにしても、
問46〜問50の適正化法は、
ムズすぎるかな。
管業なしの、マン管１発が、
また、難しくなる。

引用「カメ山君のマン管部屋: マン管発表」
http://wachagona857man.blogspot.jp/2018/01/blog-post.html

氷見敏明先生（クレアールほか）

（※公開され次第、ご紹介します。）

野村泰弘先生（資格の大原）

資格の大原・マンション管理士講座で講義を担当する野村泰弘先生のブログ「不動産資格王　野村の資格取得革命」から。

平成29年度マンション管理士試験結果

今日はマンション管理士試験の合格発表でした。

合格ライン　36点
（５点免除者は31点）

合格率　9.0％

です。

引用「不動産資格王＠のむ｜平成29年度マンション管理士試験結果」
https://ameblo.jp/nomu-shikaku/entry-12343815790.html

LECの無料分析会イベント「管理業務主任者・マンション管理士試験分析会　2017年本試験を斬る！」

2017年度マンション管理士試験の合格発表を受けて、LEC東京リーガルマインドで無料分析会が実施される。

分析会では2017年度本試験の合否を分けた問題・改正内容を問う問題などを中心に解説が行われる予定。また管理業務主任者試験の解説も併せて行われる。無料分析会イベント「管理業務主任者・マンション管理士試験分析会　2017年本試験を斬る！」はこちら

日時：2018年2月3日（土）14：00～16：00
場所：LEC新宿エルタワー本校
（※同時中継もあり）

2017年度の本試験はどうだったのか。
両試験を知り尽くしたLEC講師陣が一刀両断します！
合否を分けた問題・改正内容を問う問題などを題材に解説していきます。
2017年試験を受験された方はもちろん、今年の試験合格を目指される方にも大変役に立つ内容です。
（中略）
内容
各分野ごとに、講師が、かわるがわる特徴的な問題を題材に解説します。
・講評、出題傾向分析
・合否を分けた問題
・改正内容を問う問題 等

参加特典 無料配布
お越しいただいた方にはレジュメをプレゼント！
・2017年度 マンション管理士本試験問題・解説冊子
・2017年度 管理業務主任者本試験問題・解説冊子

引用「管理業務主任者・マンション管理士試験分析会｜LEC東京リーガルマインド」
http://www.lec-jp.com/mankan/juken/event_bunseki.html

まとめ

ここまで平成29年度マンション管理士試験の合格発表（試験結果）や講師の方のコメントについてまとめてきた。

合格率は9％と少し高くなったが、過去のマンション管理士試験と比較して、試験のレベルが上がっている印象がある。

ぜひ2018年度（平成30年度）マンション管理士試験および管理業務主任者試験を受験される方は、難化を想定して試験対策の学習に取り組んで頂きたい。