2016（平成28年度）マンション管理士試験合格発表、合格ラインは35点

2016年11月27日（日）に実施された平成28年度マンション管理士試験の合格発表が、2017年1月13日（金）に試験実施団体である公益財団法人マンション管理センターからされた。

合格ラインは35点

気になる合格ラインだが、35点（試験の一部免除者は45問中30問以上正解）となっている。なお合格率は8.0%となり昨年度よりも若干下がった。

前年度の平成27年度マンション管理士試験の合格ラインおよび合格率は、それぞれ38点と8.2%であり、平成28年度試験を受験された方の中には「難しい」との声が多かった。やはり平成28年度マンション管理士試験の難易度は高かったと結論付けられるだろう。

また本試験終了後に実施された大手スクールによる解答速報や講評動画でも、難化傾向が指摘されている。

2016年度本試験分析動画

フォーサイトマンション管理士講座による分析動画。なおフォーサイト公式サイトでは、平成28年度本試験の講評が掲載されている。

平成28年度マンション管理士の出題傾向や難易度など、詳細に解説されている。平成29年度試験の合格を目指される受験生の方は確認されておくことをおすすめしたい。

【動画】平成28年度マンション管理士試験『解答速報・試験講評』

講師の講評・反応（合格発表を受けて）

フォーサイト・大島浩之先生

フォーサイト・マンション管理士講座の大島浩之先生による動画解説「マンション管理士試験 合格発表を経て次のステップへ！」。

TAC独学道場・平柳将人先生

元LEC東京リーガルマインド講師で、現在はTAC独学道場などで講義を担当する平柳将人先生のブログ記事から。

さて、本試験の当日の記事（⇒コチラ）で想定していたよりも合格ラインはわずかに低かったですが、頑張って報われた方が増えたので、本当によかったです！

とはいえ、やはりあの問題で合格ラインが３５点ですから、マンション管理士受験生の皆さんは相当頑張っていらっしゃいますね。

引用：「『マンション管理士試験 合格発表！』平柳のマンション管理士・管理業務主任者弾き語り」
http://ameblo.jp/hirayanagi4953/entry-12237589204.html

2017年度試験に向けて

マンション管理士試験は宅建試験など他の不動産系資格と同様に、年度にもよるが難化傾向にある。したがって基本事項の理解、過去問のマスターなど従来の学習に加え、直前期には横断的な学習や、また予想問題集（講座）などの活用も図りたい。

また学習のスタンスも、暗記型から「暗記＋理解型」への学習にシフトしたい。このような学習法ならば、短期間でも得点の伸びが期待できるのではないだろうか。

今後のスケジュール

2017年マンション管理士試験の合格を目指す方向けコンテンツ

・マンション管理士の将来性について（LECマンション管理士講座）　マンション管理士のニーズ、就職・転職から見た分析、ダブルライセンスのメリットなど。

マンション管理士との関連資格

・住宅ローン診断士　住宅ローンの基礎知識を備えた方に与えられる資格（民間資格）。資格取得のメリット。住宅ローン診断士の役割など。

・敷金診断士　適正な敷金（保証金）の返還の実現に努める（民間資格）。資格の取得方法、試験概要、合格率など各種データの他、過去問サンプルの掲載も。

過去の試験データ

（順に「実施年度」「合格者数」「合格率」「合格ライン」の順に表記している）
平成19年度 1,479人 7.40% 36点
平成20年度 1,666人 8.60% 37点
平成21年度 1,444人 7.60% 34点
平成22年度 1,524人 8.60% 37点
平成23年度 1,587人 9.30% 36点
平成24年度 1,498人 9.10% 34点
平成25年度 1,265人 8.20% 38点
平成26年度 1,260人 8.40% 36点
平成27年度 1,158人 8.20% 38点
平成28年度 1,101人 8.00% 35点

ここまで平成28年度マンション管理士の合格発表について見てきた。難化傾向に終わった平成28年度マンション管理士試験であるが、60歳以上の方が199人も合格されている。

60歳以上と言えば記憶力も落ちている年代である。それでも難化傾向となった平成28年度マン管試験に合格を果たしている。ぜひ現役世代の方は、捲土重来（けんどちょうらい）、2017年11月に実施される平成29年度マンション管理士試験の合格を勝ち取って頂きたいと思う。