今度の民法改正は半端ない【試験への影響も】
法律系資格では法改正はつきものだが、今度の民法改正は半端ない。債権法を中心に大規模な法改正となるが、六法はもちろん、基本書やテキストをすべて買いなおすレベルである。
実際に勉強するとなると大変
今回の民法改正は改正箇所が多く、また債権者代位権など重要分野の改正も含まれる。したがって民法改正で本が出版されているほどだ。
そう、いきなりの本格的な書籍は初学者の方に難しいかもしれない。そこでおすすめしたいが、アガルートによる「マンガでやさしくよくわかる 試験に出る民法改正」である。
漫画ではあるが、前半は漫画でイメージをつかみ、後半部分で文章でしっかりと解説を加えている。したがって学習漫画にありがちな、「極端に情報量が少ない」といったことはない。
実際に購入したみた【画像つき】
さっそくアマゾンで注文。書籍は1冊からでも送料無料、なんとも便利な時代だ。さて、表紙はこんな感じ。
タイトルにある「試験に出る」というのが心強い。なお表紙には「司法試験」「司法書士」「行政書士」「宅建」「公務員試験」向けとある。
さらに「法律系資格試験のカリスマ講師陣が選んだ41項目」とあり、ゴールがわかるのがうれしい。
正誤問題付き&「ここだけは押さえたい」ポイント解説も収録されています
主人公は女子大学生の「本田理沙」。80年代に活躍した女性アイドルと同姓同名だが、単なる一致だろうか。
まず目次。民法改正がテーマの本書だが、次のようにテーマを分けて理解の促進を狙っている。
さっそく各章に入る。
最初は、完全なストーリー性のある漫画になっている。抵抗なく読み進めれるのがうれしい。
条文に関する部分には、詳しい図解も。
マンガで改正部分の概要をつかんだら、次は詳細な解説で理解を深める。本書の核心部分だ。
解説だけで十分理解できるが、さらに「確認問題&解答解説」が用意されている。
試験対策で押さえておきたいポイントも。何を押さえれば言いか、指針になる。
関連条文の掲示。あわせて参照しておくことで、制度の違いも横断的に確認しよう。
さらに表を用意し、条文の横断的整理も。しっかり理解しておくことで、得点力アップも期待できそうだ。
巻末には参考判例の情報も。
巻末にはアガルートアカデミーに関する情報も。「開校から3年あまりで、会員数は1万人を突破」したとの記載がある。恐るべしアガルート。
もっともこれには理由がある。それは実力派講師陣だ。代表の工藤北斗先生(司法試験予備試験講座を担当)は元LEC講師、行政書士講座の林裕太先生は元資格の大原、社労士講座の大河内満博先生は元TACなど、指導経験豊富な講師が在籍している。
公式サイト「アガルート」
講義のうまい先生です
【まとめ】民法改正の概要をスムーズにつかむなら、この1冊!
ここまでアガルートアカデミーによる「マンガでやさしくわかる試験に出る民法改正」についてみてきた。
改正部分が多く、しかも試験では頻出分野もある。書店に行けば本格的な書籍もあるが、まずはこの1冊で予習感覚で読んでみてはいかがだろうか。もちろん資格スクールならではの、わかりやすい解説もおすすめだ。
内容紹介
法律系資格試験のプロがマンガストーリーとともにわかりやすく解説する改正民法の試験対策本です。
制定されて以来120年ぶりとなる大幅改正となった民法改正の要点を「おもに判例を明文化した改正」「おもに欠陥を修正したもの」「新たに追加された条文」などの観点で41項目厳選。○×問題とわかりやすい解説、「ここだけは押さえたいポイント」、関連条文・参考判例で、完全整理しています。(中略)
内容(「BOOK」データベースより)
理沙は、お嬢様が通う女子大の3年生。進路について悩んでいると突然、『未来のアタシ』と名乗る者からメールが届いた。そのメールがきっかけで、理沙は改正民法の勉強を始めるが、大学内で神のようにあがめられているグループS4は、なぜか理沙をライバル視していた。理沙は『未来のアタシ』からのレクチャーにより、S4相手に改正民法を教えることに―制定以来120年ぶりとなる民法大改正。各種試験対策の経験豊富な講師陣が、試験で問われるポイントを中心に、改正民法を整理して項目別に解説する。