公務員試験対策の学習を効果的に行いたい受験生の方におすすめの問題集が、「スー過去」こと、スーパー過去問ゼミである。LEC東京リーガルマインドの「公務員試験 過去問新クイックマスター」か、あるいは「スーパー過去問ゼミ」を利用されている受験生の方がいらっしゃると思う。
最近ではスーパー過去問ゼミのネット上での評判も良く、行政書士試験対策の短期合格アイテムとしてスーパー過去問ゼミを利用されるケースもあるようだ。これは公務員試験ほどではないが、出題科目数が多い行政書士試験でも当てはまるからだろう。
そんなスーパー過去問ゼミの効果的な使い方である。その前にスーパー過去問ゼミの構成について記しておきたい。科目により細かい違いはあるが、大部分では以下のようになっている。
必修問題(+解答解説)
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重要ポイント
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実戦問題
公務員試験は教養分野と専門分野があり、したがってスーパー過去問ゼミも教養分野(社会科学、人文科学、自然科学、判断推理、数的推理、文章理解・資料解釈)と専門分野(憲法、行政法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、刑法、労働法、政治学、行政学、社会学、国際関係、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、経営学、会計学)が出版されている。もちろん志望先により、このうちの複数科目をマスターする訳だが、それでも学習範囲は広い。
そこで効果的な学習法だが、「主要部分をマスターする」「短期間で最後まで読み通す」「何度も繰り返す(回す)」の3つとなる。
これをスーパー過去問ゼミの構成に当てはめれば、必修問題を解き、その次の重要ポイントを理解することだ。そしてスーパー過去問ゼミの特長でもあるのだが、この重要ポイントが次の実戦問題のヒントあるいは解答になっているケースが多い。したがって重要ポイントを充分にマスターすることで、次に取り組む実戦問題の所要時間の軽減も期待できる。
▲ 分かりやすい解説がされている重要ポイントのページ(スーパー過去問ゼミ、民法Ⅰから)。なお分野により図表を多用している。
そして実戦問題の取り組み方にも工夫が欲しい。スーパー過去問ゼミの実戦問題では、学習効果の高い問題に「アイコン」を用意している。したがって必修問題と、この重要度の高い問題だけを優先的に解くこともおすすめだ。もちろん難易度表示もあるので、こちらもご自身の理解度に合わせて活用したい。
また単元ごとにテーマ別出題頻度も掲載されている。これは試験種(国家総合職・一般職・国家専門職・地方上級)による年度別出題数があり、これを参考にすることで、そのテーマの出題傾向の変化をつかむことができる。もちろん最終的にはスーパー過去問ゼミを網羅的に学習することにはなるが、ゴールを意識したメリハリのある学習も可能になるだろう。
このほか解答解説だけを読んでみる学習法もおすすめだ。これはスーパー過去問ゼミの解説がかなり詳しいためであり、一般的な教科書を平面的に読むよりも効果があると思う。
科目数の多い公務員試験対策においては、出題傾向を把握し、何度も繰り返し学習することが合格への近道である。それには今回紹介した「スーパー過去問ゼミ」や、またLEC東京リーガルマインドの「公務員試験 過去問新クイックマスター」を利用することをおすすめしたい。
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