2018年11月11日(日)に実施された平成30年度行政書士試験。割れ問の影響で高水準となった平成27年度試験、また合格率が約15%になった平成29年度など、ここ数年は高い合格率となっている。
そんな平成30年度行政書士試験の難易度に注目されたが、法令科目を中心に「やや難しい~難しい(一部分野を除く)」との見方がある。
【解答速報】2024(令和6年)行政書士試験、講評・無料成績診断・本試験分析会・動画解説まとめ
2024年11月10日(日)に実施された令和6年度行政書士試験の解答速報です。 各試験対策スクールでは解答速報の公開の他、解答速報会ライブ、無料成績診断サービス、講評の公開など、受験された方のフォロー ...
そんな平成30年度行政書士試験の「一般知識」。一般知識は法令科目と比較してマイナーな分野であるが、「満点の40パーセント以上である者」と足切り(合格ライン)が設定されている。
一般知識の攻略法としては、必ず出題される「文章理解」、そして出題率が高い「情報通信・個人情報保護」の分野で手堅く得点を重ね、残りの「政治・経済・社会」で失敗しない程度に正解をするのが手堅い方法だろう。
しかしながら平成30年度の一般知識は、平成29年度と比較して、かなり難しかったようだ。
もちろん毎年のことであるが、一般知識においては、行政書士の業務と関連性が少ない出題もあるので「無料成績診断サービス」で正確な情報を得ることをおすすめしたい。
(画像はイメージです。)
さて今回の一般知識だが、試験対策講座や行政書士講座の講師の方が、講評(講評動画)を発表されている。一般知識の出題傾向や難易度を分析したい受験生の方はもちろんのこと、足切りが心配な方にも参考にして頂きたい。
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フォーサイト行政書士講座
臨場感あるDVD講義でお馴染みのお馴染みのフォーサイト行政書士講座でも、試験講評【速報版】が公開されている。
この講評から一部引用すると「しかし、今回は、最初の問題47の外国人技能実習制度、問題48の各士業の監督官庁、問題51の埋葬等に関する知識、問題53の風適法など、行政書士業務と関連の深い内容が並んでいます。この出題内容の是非については、また別の問題はあると思いますが、少なくとも例年とは出題傾向が変わったと言えると思います。」と、今年の一般知識の出題では、今までの出題傾向と異なっていると指摘している(11月11日時点の分析)。
このほかフォーサイトの講評では、「政治・経済・社会の分野」や「情報通信・個人情報保護の分野」に関するコメントの掲載されているので、こちらも併せて参考にされると良いだろう。
▲講評のほか、解答速報の公開も(画像はフォーサイト行政書士講座から)。なお講評ページでは記述式の他、法令科目や一般知識についての解説も掲載されている。
大栄・行政書士講座
大栄行政書士講座では、平成30年度本試験の分析を詳細に行っている。
(中略)
問 47 は「外国人技能実習制度」がテーマ。最近ニュースに良く出るワードではあるが、掘り下げることはないため、難易度が高い。実務型の問題である。
問 48「専門資格の事務」は初出題。ここ1年ニュースで騒いでいた「獣医師」に関連する大学のことがひらめいた方は得点できる。しかし、初出題ということで難易度は高い。
問 49「生協」も初出題。生協に限らず法人の住所という観点で見れば正解できるが難易度は高い。
問 50「貿易及び対外直接投資」は難易度は高いとしているが、ニュース等を見ていれば正解は選べる。
問 51「墓地及び死体の取り扱い」は初出題で難易度は極めて高い。実務型の問題。
問 52「地方自治体の住民」は地方自治法で学習する内容であり、過去問出題実績もあり難易度は低い。
問 53「風適法」も初問題。実務型で難易度が高い。
問 54「防犯カメラ」は初出題で難易度は高いものの、ニュースをよく見ていれば基本問題。
(以下、省略)
引用「大栄行政書士講座」
TAC行政書士講座
小池昌三先生や神田理生先生など実力派講師陣が在籍するTAC行政書士講座では、試験講評が公開されている。その一般知識の講評であるが、
「いわゆる政経社会の典型テーマからの出題がほとんどないため難問ぞろいでした。今年から、個人情報保護法からの出題が復活し、問題56、57で確実に得点することが最低条件といえます。また、文章理解も昨年ほどではないものの、落ち着いて考えれば解け、易しい問題といえるでしょう。」
(以上、TAC講評より引用。2018年11月12日17:00現在のもの)
とあるように、例年と比較してやや難しい(というか難問ぞろい)内容だったようだ。
なお一般知識の各問題について、TACの講評PDFで各問題について難易度などが掲載されているので、受験された方は確認されておくことをおすすめしたい。TAC講評はこちら(解答速報ページ)
▲一般知識のほか、総評・各法令科目・多肢選択式・記述式問題の解説もされているTAC講評(画像は解答速報ページから)
さらに過去には補正措置も実施された年度がありました。あきらめることなく、また無料成績診断サービスで精度の高い情報を得るようにしましょう。
過去の補正措置については、TAC行政書士講座の小池昌三先生のブログ記事が参考にしていただきたい。
平成26年度行政書士本試験の結果が出ました。
なんといっても、トピックは、
いままで一度もなかった補正措置が講じられたことです。行政書士試験は、例年
180点(基準点は法令122点、一般知識24点)が合格基準です。それが今年は
166点(基準点は法令110点、一般知識24点)が合格点
とされました。引用「【緊急考察】平成26年度・行政書士試験の補正措置を考える!TAC行政書士講座・講師・小池昌三の《燃えていこうぜ!》」
笠原裕明先生(東京法経学院)
東京法経学院で試験対策講座を担当する笠原裕明先生による講評。なお一般知識のほか、記述式や民法など各法令科目についても解説されている。
さて、今年も、できる範囲で、解答速報をしてみましょう。
一般知識から。(中略)
追記
本年度は、かなり難しい試験でした。
こういう試験では、易しい問題を落とさないことです。引用 「行政書士試験受験生応援通信&行政書士かさはら事務所日記|今年も解答速報①」2018年11月11日
横溝慎一郎先生(LEC行政書士講座)
講師として15年以上のキャリアを持つLEC横溝慎一郎先生のブログ記事から。
<まとめ>
問題54~60で取りこぼしがあった場合は、足きりになってしまった方も多かったかもしれません。問題47~53は勉強しているかどうかがほぼ関係ないといった内容でした。行政法の知識を使って正解できるの問題52と現場思考型の問題53を拾えたかどうかがポイントでしょう。
合格ラインは、やはり7~8問ではないかと思います。速報会でお会いした方の中には10問正解という方も何人かいらっしゃいました
引用 「2018年度行政書士試験一般知識を振り返る | 横溝慎一郎行政書士合格ブログ 2018年11月12日(月) 10時38分00秒」
https://ameblo.jp/mizo-pan/entry-12418428682.html
ネット上では足切りを心配する声があったが、やはり難易度は高かったようだ。
野畑淳史先生(LEC行政書士講座)
LEC行政書士講座の野畑淳史先生による講評。「野畑式ビルドアップコース」などの講座を担当する実力派講師による分析。
なお、この講評は野畑淳史先生独自の見解であり、LEC行政書士講座の公式見解ではないので注意して頂きたい。
【一般知識】目標正解問数・・・7/14
昨年より難化していますが、個人情報保護法からの出題が3問あったことを考えると一概には言えない状況です。
文章理解+個人情報保護法で4問
政治・経済・社会で2~3問
という得点で足切りを免れている方も多いようです。引用「のばたーの行政書士受験生応援ブログ(アメブロ)2018-11-12 11:00:27」
https://ameblo.jp/nobattagyousei/entry-12418476125.html
小池昌三先生(TAC行政書士講座)
TAC行政書士講座の小池昌三先生のブログ記事から。
一般知識
難易度・難
(政経社)難(一般常識とは言えない問題も多い)
(情報系)普通(個人情報保護法は得点したい)
(文章理解)易しい(昨年ほど易しくはないが難しくはない)引用「【速報】2018年行政書士試験・ざっくり講評。」2018年11月12日(月) 08時53分18秒時点での記事。
https://ameblo.jp/shozo-law/entry-12418377489.html
なお小池昌三先生の記事では、法令科目(択一・選択式)、記述式などについてもコメントされている。一般知識に不安のある受験生の方は、ぜひ先生のブログ記事を読まれてみてはいかがだろうか。
分析動画
文章理解(アガルート行政書士講座)
アガルート行政書士講座の「全問解説」。担当は豊村慶太先生。
まとめ
ここまで平成30年度行政書士試験の一般知識問題の講評をまとめてきた。
試験のメインは配点の大半を占める法令科目だが、一般知識で「足切り」になり不合格になるケースも少なくない。
したがって受験生の方がすべきことは、大手スクールの無料成績診断を利用して正確なデータを把握することだ。
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平成30年度はTAC行政書士講座・LEC行政書士講座・伊藤塾行政書士講座などが分析サービスを実施しており、全国レベルでデータが回収され分析結果が提供される。なお期間限定での実施となっているので、早めの利用をおすすめしたい。
また合格を目指す受験生の方には、記述式の採点基準も気になるところ。
記述式は300点満点中の60点の配点と、合格ラインの突破に重要な分野となっている。この記述式の無料採点については、こちらの記事を参考にして頂きたい。
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また本試験分析については、各スクールの無料成績診断サービスの結果公開のほかにも、講師陣のブログ記事も参考にしたい。
こちらのサイトでは伊藤塾講師やアガルート講師による最新ブログ記事が分かる。今回の一般知識に関する記事もあるようだ。行政書士講師ブログはこちら
また一般知識と同じくネックになりそうな、記述式問題の分析も行っておきたい。
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