公務員試験や行政書士試験、そして司法試験まで出題される行政法。行政法は我々の生活に密接に関係しているはずだが、抽象的な概念も多いため苦手としている受験生も多い。
そこで最近では、元最高裁判事の藤田宙靖先生による「行政法入門」や学習院大学教授の櫻井敬子先生による「行政法」を入門書として学習する方も少なくない。
もっとも入門書でありながら相性が合わない学習者の方もいるだろう。そんな方には元衆議院法制局参事(官僚)である吉田利宏先生の「つかむ・つかえる行政法」がおすすめである。
本書は関東学院大学経済学部での講義レジュメを再編集・加筆したものであり、分かりやすさが一番の特長である。そして「現業職員」など一般的な参考書では飛ばしがちな基本用語の意味も詳しく解説している。
試験対策としては、本書「つかむ・つかえる行政法」で行政法の具体的なイメージを作り、分かりやすい解説と豊富な問題量が収録されている新クイックマスター(LEC東京リーガルマインド公務員講座著)で問題演習を重ねることだ。そうすれば地方上級や国家一般職レベルの試験対策は万全。さらに余力があれば学者による基本書を通読すれば良いだろう。ぜひ難関試験の突破に本書をフル活用して頂きたいと思う。
[wpap service="with" type="detail" id="4589038773" title="つかむ・つかえる行政法〔第2版〕"]
「つかむ・つかえる行政法」の主な内容
1 行政法学編(行政法とは/学ぶ意味とは/行政法になれる/読みこなす/公務員/国や自治体の組織/司法制度の現在と未来/行政立法/行政行為の特徴と効力)
2 行政救済法編(行政救済法の全体像/不服申立ての対象・種類・結果/不服申立ての手続/行政不服審査法改正の方向性/行政事件訴訟概論/どんなときに取消訴訟を起こすことができるのか/取消訴訟以外の抗告訴訟/2004年(平成16)年改正の意味/国家賠償法の意義・1条/国家賠償法2条/処分に関する手続/ぢょうせ磯堂に関する手続・意見公募手続/情報公開とそれを支えるしくみ)
出典:楽天ブックス
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