難関の行政書士試験に合格するには、記述式を含め法令科目での高得点が必要となる(合格ラインは60%以上)。しかし思わぬ落とし穴になりそうなのが「一般知識」である。法令科目は取れたのに、一般知識で足きりになってしまうケースは少なくない。
この一般知識対策、文章理解を除けば、大学入試等の政治経済の問題集で対応する受験生の方も少なくない。また公務員試験の時事問題集を利用される方もおられるだろう。こちらも正解である。
もっとも法令科目と同時並行に学習を進めるとなると、これらの教材では分量が多く、挫折する可能性も考えられる。そんな受験生の方におすすめなのが「ケータイ行政書士一般知識」である。
これは行政書士試験や司法試験対策の書籍を多数執筆されている水田嘉美先生による一般知識対策のテキストである。「ケータイ」というタイトルにもあるように、持ち運びに便利な仕組みになっている。したがって通勤途中や移動中のスキマ時間を見つけて、少しずつ一般知識の学習を進めると良いだろう。
この「ケータイ行政書士一般知識」の帯には「足切りラインをらくらく突破!」とある。本書では第1編として「政治・経済・社会」を、第2編として「第2編 情報通信・個人情報保護」を扱っている。前提となる知識の有無など個人差もあるため、受験生の方が必ず足切りラインを突破できるとは言い切れないが、本書を何度も確認しマスターすることで、一般知識で大崩れすることはないだろうと思われる。
なお時間に余裕があり、一般知識の対策を充分に行いたい受験生の方には、LEC東京リーガルマインド行政書士講座の「一般知識基準点突破力養成塾」がおすすめ。行政書士試験や公務員試験、また中学受験など豊富な指導経験がある植松和宏先生が分かりやすく解説する。2015年度の場合、毎回2時間×全15回(政治・経済・社会10回+情報通信等5回)の講義を用意。また2014年度本試験では、本講座から多くの出題テーマが的中した。
・ケータイ行政書士一般知識の主な内容(2015年度版)
第1 編 政治・経済・社会(政治思想/政治史/政治制度/マスメディアと利益集団/選挙制度ほか)
第2 編 情報通信・個人情報保護(ディジタル情報/インターネット/情報セキュリティ技術/プロバイダ責任制限法/電子署名と認証業務 ほか)