行政書士試験対策で重要なことは、過去問を用いた学習を取り入れることである。これは行政書士試験に限らず、合格が難しい資格試験一般に当てはまることだ。
そして行政書士試験の場合、新試験制度となった平成18年度以降の過去問をマスターしておきたい。もっとも過去問学習で利用できるのは、過去問のストックが多い行政法である。その他の民法や商法・会社法などでは、過去問に加えて公務員試験や司法試験など他の法律系試験の中から良質な問題を厳選してトレーニングをする必要がある。
そして関連書籍として、公務員試験・司法書士試験・司法試験など他の試験種から良質な問題を厳選した「アルティメット択一問題集」をおすすめしたい。LEC行政書士講座の豊村慶太先生による制作。詳細については下の関連記事を参照頂きたい(追記、2016年10月に豊村講師はLECを退社されている)。
関連記事 【行政書士試験】アルティメット択一問題集、司法試験や司法書士試験などから行政書士試験向けの問題を厳選!
そして普段の学習においても過去問を利用した学習は効果的だが、行政法を除き、適切な問題が見つからない場合がある。それに役立ちそうなのが「合格革命 行政書士 一問一答式出るとこ千問ノック」である。
これは法律系問題集を多数出版している早稲田経営出版による制作。行政書士試験の合格を目指す上で重要となるポイントを一問一答形式の問題にした。その問題数も充分なボリュームとなっている。
また一問一答形式の出題となっているため、移動中など隙間時間の学習にも最適。学習時間に制約がある社会人受験生の方におすすめしたい。また暗記に便利な赤シートも用意されているので、重要事項はしっかりと記憶することも可能になっている。
さらに本書に収録されている問題は、すべてオリジナル問題となっている。したがって過去問をマスターした受験生の方には、現在の実力確認ツールとしての利用方法もあるだろう。
発売元のTAC出版では「10%割引」「1冊でも送料無料(無料会員登録が必要)」で購入が可能となっている。
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なお本書は普段の学習や隙間時間の学習には最適であるが、直前期における本試験のシミュレーションとしては、年度別過去問題集を並行して使用することをおすすめする。その理由については、こちらの記事を参照して頂きたい。