2013年1月27日(日)に実施されたファイナンシャルプランナー試験で問題漏えいがあったことが判明した。これは監督官庁である厚生労働省の発表によるもの。
発表によれば、平成25年1月27日実施の国家検定ファイナンシャル・プランニング技能検定試験(FP技能検定試験)について、試験実施団体である一般社団法人金融財政事情研究会(金財)から試験問題が事前に漏洩していたとの報告があったという。
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今後、厚生労働省で漏えいの経緯など調査が進められるが、「報告された事実を基に厳正に対処」するという。一部報道によれば、再試験の可能性もあるという。受験申込者数は両団体で257,490人。大きな影響が予想される。
このニュースに対しネット上では、
- 「電凸(=注、突撃電話)したよ。今、厚生労働省と協議中で何も答えられないって。受験者が漏らしたのか、運営側のミスなのかも答えられないとのこと。まったく、ひでぇ・・・ 」
- 「また朝あの時間に起きて会場に行くのが一番辛いんだが」
- 「もう一度受けても受かる自信はあるけど、受験料、交通費、写真代だってタダじゃないんだから取り消しとかになったら流石に黙ってられんな」
- 「これって、これまでのFP試験でも同じように金曜夜に試験問題UPされてたんじゃないの?」
など困惑に近い反応が出ている。
以下、ヤフーニュースより引用。
FP技能検定で問題漏洩 受検申請26万人 厚労省発表
朝日新聞デジタル 1月28日(月)21時34分配信厚生労働省は28日、ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士の検定試験で、事前に問題が漏洩(ろうえい)していたことがわかったと発表した。主催団体のホームページ(HP)で問題が見られるようになっていたという。詳しい経緯は不明だ。
FP技能士は国が認定する資格で、試験は一般社団法人「金融財政事情研究会」とNPO法人「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」が行っている。問題が漏れたのは、27日に実施された分で、研究会は1~3級の学科と実技8試験を、協会は2、3級の学科と実技4試験を行った。
厚労省によると、全試験の問題が、試験の2日前に研究会のHPに掲載されていたとの報告を受けたという。協会の学科試験も同じものを使っており、これらの試験には延べ約26万人が申し込んでいた。
引用 ヤフーニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130128-00000045-asahi-soci
(リンク先の記事は削除されました。)
漏洩の原因は?
2013年1月27日に実施されたFP技能士検定。そのFP技能士検定で問題が漏洩する事件が発覚したが、その原因はなんと試験実施団体のホームページ担当者による不注意のようだ。
本来ならば本試験の内容を試験終了後に掲載すべきところを、2日前に掲載してしまったという。これに関し掲示板2ちゃんねるでも、
- 「お前らだけに教えてやる。絶対言うなよ、試験自体が無効になる可能性もあるから。FPのサイトの過去問回答例の画面にしてURLにある2012を2013に変えてみろ。今からでも十分間に合うだろ。検討を祈る。」
- 「これすごい」
- 「消される前にプリントアウトしといた。マジで助かった」
参照:2ちゃんねる
などの書き込みがあった。今回の試験の受験者数は約26万人。最悪の場合、再試験になる可能性もあるようだ。受験生の多くは社会人。せっかくの休日を台無しにされ、再試験となれば怒りも収まらない。担当者の単純な不注意により発生した漏えいが大きな影響になりそうである。
(画像はイメージです。)
試験実施団体の遅い対応
今回の試験で漏洩事件が発生した訳だが、試験実施から2週間以上たった今でも発表がないという遅い対応に、ネット上を中心に受験生からの非難が相次いでいる。
ネット上では非難の声のほか、再試験の実施の可能性など動揺を隠せない受験生もいる。例えばファイナンシャルプランナー3級の場合、合格することで2級の受験資格が得られる。
その2級試験が5月に実施されるが、それまでに3級の試験の合否は確定するのか?再試験実施が仮定された場合、再試験後から2級試験に挑戦できるほど十分な時間が確保できるのか?など受験生の不安は増すばかり。
試験の有効・無効の判断など、試験実施団体には早い対応をお願いしたい。
試験は「有効」、試験を管轄する厚生労働省による是正勧告も
平成25年1月27日(日)に実施されたファイナンシャルプランナー試験。この試験で漏洩問題が発覚したが、試験は有効に決まった。そしてこのトラブルを起こした試験実施団体である金財(一般社団法人金融財政事情研究会)に対して、厚生労働省が3月5日に是正勧告をした。是正勧告は以下の通り(記者発表による)。
- 試験問題等の秘密資料や試験問題ホームページ掲載に係る取扱い手順の明確化及びけん制体制の確保
- 職員への秘密資料の取扱いに係る教育の実施
- 外部検証委員会による再発防止策の有効性の検証
- 1から3までの是正を5月7日までに行い、厚生労働省に報告すること
今回の漏洩問題は担当者による単純ミスによるものだが、試験の有効・無効を巡って一喜一憂した受験生は多い。このようなトラブルを再発しないよう注意してほしいものだ。