資格試験の合格を目指す上で重要なのが過去問学習。近年合格が難しくなっている行政書士試験においても、過去問学習は必須である。
二種類の過去問題集の使い分け
行政書士試験の過去問を収録した問題集には二通りある。一つは「科目別」、もう一つが「年度別」である。同じ過去問を収録している訳だが、目的に応じて使い分けることが大切だ。
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科目別過去問題集
まず科目別過去問題集は、普段の学習の際に用いる。つまり講義を受けた後(独学の方ならば市販のテキストを読んだ後)に、このタイプの過去問題集を解く。同じタイプの問題が収録されているので、実力の確認に使える。また実際の問題に触れることで、合格に必要な知識レベルも知ることができる。
年度別過去問題集
次に年度別過去問題集。これは本試験のシミュレーションとして用いるのがおすすめ。実際の行政書士試験では、解きやすい問題(定番問題)が出題される一方、毎年少なからず難問・奇問の類が出題されることがある。制限時間3時間で、このような問題に対して時間管理をしながら解答を進める必要がある。その実践トレーニングに役立つのが「年度別」問題集である。
具体的には、本番同様に時間を計測しながら取り組む。問題を解く順番、記述式の答案構成、一般知識問題の確認など、チェックする項目が多いことに気付かれるだろう。
伊藤塾の年度別過去問題集
この年度別過去問題集としておすすめなのが、伊藤塾行政書士講座による「行政書士年度別過去問」である。司法試験や司法書士試験など、法律系資格の指導が中心している伊藤塾による解説である。正確さ、解説の分かりやすさの点で本書をおすすめしたい。
収録年度数も過去5年分と、ちょうど良い収録量となっている。まずは解いてみて理解度を確認、さらに時間配分の検討、各問題の難易度分析、出題分析などに本書を活用したい。もちろん繰り返すことで、知識の定着や新たな発見が見つかるだろう。伊藤塾「行政書士年度別過去問」の詳細はこちら(伊藤塾行政書士講座)
伊藤塾特設ページでは解説PDFファイルも
また本書では過去5年分の過去問を収録しているが、新試験制度となった平成18年からの過去問題を解いておくとさらに効果アップが期待できる。そこで伊藤塾では販売されている問題集「行政書士年度別過去問」では収録されていない「平成18年度からの数年分の過去問題および解答解説」をPDFファイルで無料公開している。
一般的には過去問学習と言えば直近の5年分程度が妥当とされているが、演習量を増やすことができるで、こちらも併せて学習されることをおすすめしたい。特に行政法では似た出題がされたケースもある。伊藤塾書籍特設ページはこちら
▲「うかる!行政書士 直前模試2016年版」などでは特別講義動画の公開も(画像は伊藤塾・書籍特設ページから)
本試験分析会動画(期間限定)で分析力アップ!
なお伊藤塾では期間限定で、本試験分析会の動画を無料で公開している(※)。これは伊藤塾の講師陣が本試験を徹底分析しているもの。伊藤塾講師による出題分析動画なので、この過去問題集と合わせて利用することで、より精度の高い出題分析、難易度分析等が期待できそうだ。
※2016年度行政書士本試験分析会の収録動画は、2016年11月28日(月)18:00から配信を開始予定。なお参加特典として「詳細解答解説集」のプレゼントが予定されている。本試験分析会の詳細はこちら
なお隙間時間に年度別過去問題集を使うのは難しい。年度別過去問題集は本試験と同様に時間を計測しながら問題に取り組むことで、その特長を最大限に発揮する。すきま時間の学習には一問一答形式の問題集がおすすめ。短い時間でも学習を継続して進めることができる。
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また行政書士試験対策の学習法や最新情報については、行政書士講師ブログを参考にされると良いだろう。伊藤塾講師の他、TAC行政書士講座、LEC東京リーガルマインド、資格スクエアなどの講師陣によるブログ最新記事が分かる。