平成26年11月9日(日)に実施された平成26年度行政書士試験。前年度は合格率が約10%と高い合格率だったが、今年の本試験はかなり難易度が上がった。
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【解答速報】2022行政書士試験、講評・無料成績診断・本試験分析会・動画解説まとめ
2022年11月13日(日)に実施された令和4年度行政書士試験の解答速報です。 各試験対策スクールでは解答速報の公開の他、解答速報会ライブ、無料成績診断サービス、講評の公開など、受験された方のフォロー ...
まず民法。択一では債務引受など過去問学習ではフォローが難しい分野が出題された。出題内容も高く、司法書士受験生や予備試験受験生は別として、行政書士試験専業の受験生の方には厳しい内容になった。
もっとも基礎法学が易しく、また行政法なども解きやすい問題もあったので、そちらでどれだけ得点を重ねることができるかが、合格への決め手になりそうだ。
そして記述式。行政法で地方自治法からの出題がされた。平成18年度から新試験制度に移行された行政書士試験だが、行政事件訴訟法などが出題の中心だったため、解答に苦慮する受験生の方が多かったのではないだろうか。
記述式の採点方法は公表されていないが加点方式と予想されるため、「指定管理者」や「条例」などキーワードが書ければ大きな失点にはつながらないだろう。またこれらのキーワードは択一対策で学習している分野であるため、それほど解答には難しくはなかったのではないだろうか。
もっともそれ以上に大きいのが、地方自治法から出題された点である。過去の出題から記述式は民法、行政法と信じ込んでいたが、今後は憲法や商法・会社法からの出題があるかもしれない。そんな出題者からのメッセージが感じられる。
しかし前にも指摘したように、採点方法は加点方式が予想されるため、これらの科目についてもキーワードがしっかり書ければ大きな失敗にはならないだろう。したがって必要以上に不安になることはない。普段の学習を充分に行うだけだ。
最後に一般知識。今回は得点が取りにくい内容だった。一般知識対策は短期間にできるものではないので、早い時期から公務員試験対策用の問題集や時事問題集等で実力をつけておきたい。そして情報通信・個人情報保護ならびに文章理解で確実に取り、残りで得点を重ねるのが、理想的な得点パターンと言えよう。
ここまで平成26年度行政書士試験を振り返ってきたが、不安になる受験生の方も多いだろう。まずは大手スクールで実施されている無料成績診断を利用して、客観的なデータを得るようにしたい。またLEC東京リーガルマインド行政書士講座では講評動画、ユーキャン行政書士講座は速報解説動画を公開している(下部参照)。こちらも参考にして頂きたい。
■ 関連動画
LEC行政書士講座「平成26年度 行政書士試験・講評」。担当は黒沢怜央先生。科目別難易度や目標点数などについて解説。本試験終了から2時間後に収録されたもの。
ユーキャン行政書士講座「平成26年(2014年)度行政書士試験速報解説動画(速報)」。海野高弘先生ほか全3名で解説。